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猪瀬都知事「辞任」あるか?都議会で説明たった2分!傍聴席からはヤジ

   猪瀬直樹都知事は先週金曜日(2013年11月29日)、「無利子無担保で5000万円を借りたことは軽率だったと反省しています。都民、国民のために今後も粉骨砕身、努力したい」と都議会本会議で釈明した。しかし、傍聴席からは「そんな説明は白々しい。納得できない。都民のためではなくて、自分のためだろう」というヤジが飛んだ。

説明のたびに深まる疑惑

   猪瀬の所信演説は25分だったが、5000万円借用問題に触れたのはわずか2分だった。その後に行われた記者会見で、記者から「5000万円という現金は積み上げたら約50センチの高さになる。借りていた貸金庫はどれほどの大きさだったのか」と質問され、知事は「5000万円が入るほどの大きさです」と余裕でトボケてみせた。

   岸本哲也リポーターは「知事の説明はその中身がよくわかりません。5000万円の借用証の有無についても人を介して確認したといい、返済時期が徳州会に対する検察の捜査が入った直後であったことについても、そのニュースは知らなかったなど、にわかには信じられない話しでした」と伝えた。

   メインキャスターの小倉智昭「猪瀬都政はこの先も続けられるのだろうかねえ」

   田崎史郎(時事通信解説委員)「知事はわかりやすく説明しようとしていると思いますね。その姿は評価できるが、説明のたびに新たな疑惑が生まれてくる。その疑惑をどう晴らすかが問題です」

今週木曜から代表質問…各会派とも手ぐすね

   岸本「これは今回の事と関係ないかも知れませんが、東京都は高齢者のためのケア付き住宅を1万戸増やす計画を実行しています。そのために15億円の補助も予定していますが、徳州会は全国に26施設を持っています。しかし、東京都にはまだありません。5000万円借用はこれの関係ではという見方も出ています」

   田崎「東京都は病院や高齢者施設などの設置・運営には大きな権限を持っています。そういう団体から、たとえ個人的にしても大金を借用して良いのかが問題なんです。今週木曜日(12月6日)からは都議会で代表質問が始まります。当然、この問題は追及されます。その場で知事がどういう答弁をするのか、見守る必要があるでしょう」

   知事に留まっても、もはや都議会も都庁内部もコントロールできないし、支持も急落するのは間違いないだろう。