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「懐かしの昭和歌謡」いま外国人アーチストに人気!火を付けた由紀さおり「夜明けのスキャット」

   由紀さおり「夜明けのスキャット」、弘田三枝子「夢見るシャンソン人形」、欧陽菲菲「ラブ・イズ・オーバー」、ジュディ・オング「魅せられて」、ブルー・コメッツ「ブルー・シャトウ」、ヴィレッジ・シンガーズ「落ち葉とくちづけ」、シャープ・ホークス「ついておいで」、ヘドバとダビデ「ナオミの夢」、ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」、ちあきなおみ「喝采」、越路吹雪「サントワマミー」、尾崎紀世彦「また逢う日まで」…。

   知っている曲もあれば、知らない曲もある。これ、いったい何かというと、昭和歌謡曲のミックスCDである。よく行くカフェのDJが個人的に作ったものなんだけれど、これがなかなかいい。レコードから音源を録っているので、音質もとても柔らかくって心地いい。歌詞の言葉がひとつひとつ力強く、そして聞き取りやすい。

   「ふ~ん、昭和歌謡もいいね」な瞬間です。実はこのカフェ、昭和歌謡ナイトなるイベントを開催していて、かなり人気があるらしい。らしいとは、いつもタイミングが合わず行けないから。カフェによくいく友人は、いつも盛り上がっているから1度来ればあと誘ってくれるんだけど。

どこか演歌調のメロディーライン、異国情緒感じさせる曲調

   とまぁ、ここまでならどこにでもある昭和歌謡イベントだと思われるでしょう。ですが、DJが日本在住フランス人、客も日本人よりも外国人が多いという、なんともユニークな昭和歌謡イベントなんです。彼らにとって、当時の日本の音楽がとっても斬新でかっこいいらしいのだ。日本語はわからないけれど、何か言葉の響きや音の作り方が刺激的なんだとか。

   へぇ~、そんなもんなのねえとビックリしたら、もっと面白い現象が起こっているよと友人のDJが教えてくれました。外国人がこぞって日本の70年代のテレビドラマや映画音楽のサウンドトラックをごっそり買っているんだそうです。たとえば、「西部警察」「西遊記」「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」「探偵物語」などなど。なんで外国人の人気を集めているのかというと、やっぱり音楽の面白さにあるみたい。当時の音楽って、アメリカンポップスをマネしようとして作られたところもあるんだけれど、メロディーラインが演歌調だったり、曲調に異国情緒があって刺激的に聞こえるんだそうです。

海外オークションで高値がつく日本の古いレコード

   でも、大量に買ってどうするのだろう。答えはサンプリング。かつてアメリカで流行った曲は限界にきていて、他国のそれっぽい昔の音楽からヒントを得ようというわけなのである。この流れは由紀さおりさんの夜明けのスキャットを発見したピンク・マルティーニ以降、加熱しているみたいです。そういえば、実家に古いレコードあったなあなんていう方、海外のオークションサイトで高値で売買できるみたいですよ。

   そのうち、海外アーティストの曲のサンプリングに、「はて、この曲なんか聞いたことあるな。あれっ、『また逢う日まで』のイントロじゃない?」みたいなことが起こるかもしれません。そうなると、なんだか面白そう。

モジョっこ