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都知事選「東国原」絶対勝てないジンクス!都民は他県知事経験者に拒否反応

   猪瀬直樹前東京都知事の辞職に伴う知事選は2014年1月23日告示、2月9日投開票と決まり、マスコミでは候補者の顔ぶれ予想が盛んだ。最後の最後になって出馬を表明する「後出しじゃんけん」が有利といわれる都知事選で、誰が名乗りをあげるのか、過去のジンクスも引き合いに出しながら水面下の動きを追った。

必勝作戦は「後出しじゃんけん」青島、石原、猪瀬みんな告示直前に出馬表明

   何より知名度が重視される都知事選で、告示まで1か月を切り、これまでにも増して知名度がポイントになってくるというのは、政治アナリストの伊藤惇夫氏だ。これまでに青島幸男、石原慎太郎、猪瀬直樹と3人の作家が当選したが、3人とも作家として名をなし、テレビ出演などを通じて知名度抜群だった。自民党が21日から23日(2013年12月)にかけて実施した調査でも、作家ではないが、知名度のある元厚労相の舛添要一、ニュース解説の池上彰が高い支持を集めているという。

   もうひとつの都知事選の特徴は「後出しじゃんけん」だ。1995年の青島、1999年の石原、2012年の猪瀬はいずれも告示間際になって立候補を表明して当選を果たした。

   伊藤「現在名前が上がっている人たちも、今は出ない、出ないといっておきながら、ギリギリになって最終判断することはあり得ます」

   後出しがなぜ有利なのか。遅ければ遅いほど選挙に近い段階でメディアの報道が集中し、注目度が高くなるからだ。

   一方、落選のジンクスもある。6年前、石原と争った前宮城県知事の浅野史郎、おととし同じ石原と争った前宮崎県知事の東国原英夫、さらに去年、猪瀬と争った前神奈川県知事の松沢成文はいずれも敗れた。つまり、他県の知事経験者は勝てない。首都・東京の知事を他県の経験者に取られたくない心理が働くようだ。

人気高い池上彰、舛添要一。女性は意外に不評

   キャスターの小倉智昭が「みんなが後出しじゃんけんになるんじゃないですかね。いろんな名前が上がっていますね」と、時事通信解説委員の田﨑史郎氏に聞く。「浮かんでは消え、浮かんでは消えがしばらく続いて、年明け10日ぐらいには決まると思います。自民党の調査によりますと、支持が高いのは舛添さん、池上さん。女性の丸川珠代参院議員、蓮舫参院議員、村木厚子厚労事務次官は案外人気がないんです。東国原さんも低く、前回の半分ぐらい。石原伸晃環境相と同じぐらいの感じです」

   アナウンサーの笠井信輔「舛添さんがいい位置にいますが、新党結成の時に自民党を除名されていましたよね。これは影響しますか」

   田﨑「調査で強いとなれば、(自民党は)多少の経緯には目をつぶるという感じですね。都知事選では政党が前面に出ると負けるので、公認・推薦はせずとも、裏方に徹してやると思います」

   小倉は「もっとふさわしい方がいそうに思えるんですが。世界的にも有名な経営者とか、もうちょっと、ひと捻りあってほしいと思いますが」としきりに語っていたが、ないものねだりというものではないのか。