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都知事候補・舛添要一「もう政治家やらない。楽だから…」自民党も二の足

   告示が23日(2014年1月)に迫る都知事選で、民主党が細川護煕元首相に出馬を打診していたことがわかった。自民党も名前があがったのはかつて除名した舛添要一元厚労相で、まさに混沌。それほど人がいないということでもある。都民はしっかり見ているぞよ。

細川護煕元首相に断られた民主党

   細川はむろん固辞したというが、関係者によると過去の知事選でも同様の打診を断っているという。細川が政権を投げ出したのはもう20年も前だ。その後は湯河原にこもって隠遁生活に近かった人で、出馬したらまともな都民は怒るだろう。

   自民党もいっこうに煮詰まらない。政権与党の公明党は「舛添氏しかないだろう」というが、自民党内には拒否反応も強い。5年前の総選挙で自民が敗れたあと離党し、党は「除名処分」しているからだ。除名した人物を公認・推薦というわけにはいかないというわけだ。それは筋だ。当の舛添も動きを見せない。自民党はきのう(6日)も幹部が候補者を検討したが、絞り込めていない。

   日弁連前会長の宇都宮健児氏が共産・社民推薦ですでに名乗りをあげている。前回選挙では大差で敗れたものの次点だった。元航空幕僚長の田母神俊雄氏が無所属で出馬を予定している。

政策論争なし。知名度と後出しじゃんけんが勝つ都知事選でいいのか

   もともと、都知事選は政党色は薄い。過去の選挙でも、知名度の高い候補者が勝ちを占めてきた。中央政党には無関心で、「何かをやってくれそうな人」を選ぶという都民特有の感覚がある。猪瀬前知事はむしろ例外で、副知事としての実績が評価された結果だった。つまり、いまだれがなっても、都政を切り回す手腕では猪瀬に及ぶ人はいない。知事のイスは再び都民のへそ曲がりと気まぐれにゆだねられることになった。

   司会の羽鳥慎一「候補者がまだ見えてきませんね」

   舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「細川さんはクリーンなイメージの大物だということだと思うが、辞めたときのいきさつもあるし、失礼だが隠居していた人。首を傾げるところがある」

   宮田佳代子(ニュースキャスター)「いわゆる後出しじゃんけん。本当に有利なのかな。この時期になると、普段いえないラブコールみたいなものが出てくるけど、覚めたものを感じますね」

   羽鳥「舛添さんには会ったんですか?」

   宮田「今回は会ってませんが、会うと、もう政治家やらない。楽だから…みたいな感じですよ」

   羽鳥「水面下でいろいろあるんでしょうね。2月9日投開票です」