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蔵の町・栃木で「小江戸散策」地元名物モロフライ!これがなんと…羽野晶紀びっくり

遠くへ行きたい(読売テレビ・日本テレビ系)>蔵の町というと埼玉・川越が思い浮かびますが、栃木・栃木市も大きな蔵が立ち並ぶ古い街並みが残っています。栃木は江戸時代に例幣使街道の宿場として開け、その後は江戸へ農産物などを運ぶための舟運の集積地として栄えました。例幣使というのは毎年、京都から日光の東照宮に供え物を運ぶ朝廷の役人で、例幣使街道はそのための道でした。女優の羽野晶紀さんがそんな蔵の町を旅しました。

「べか舟」で水上から両岸の白壁土蔵の街並み見物

   栃木市は関東平野を横切るJR両毛線を栃木駅で降ります。市内には巴波川が流れていて、両岸に重厚な白壁の土蔵が建ち並んでいます。これを「べか舟」という小船で水上から眺めることができるのです。乗船場には船頭さん、観光ボランティアの方がいて案内してくれます。船には炬燵なんかもあって、ここに下半身を突っ込んで蔵を見上げていると、船頭さんが「栃木河岸船頭歌」を歌ってくれ、ボランティアの方が「蔵は回漕問屋のもので、木材、農産物、麻製品、下駄などを江戸・東京に運んでいました」教えてくれます。

   船を下り街並みを歩いていた羽野さんが「重厚そのもの」と驚く建物を発見!旧横山家で、両袖切妻造という商家では日本でただ1軒だけという歴史的な建物でした。かつては麻問屋を営み、銀行も経営していたという豪商で、往時をしのばせる風格に満ちています。

東北の行商人が持ち込んだサメの切り身

   しばらく歩いていると、いいにおいがしてきます。天明元年創業の「油伝(あぶでん)」というお味噌屋さんでした。いまだに木の大きな樽を使っていて、直径3メートルもある桶の中に人が入って仕込みます。

   油伝8代目・小池英夫さん「ひと樽で4トンぐらい入りますよ」

   ちょっとなめさせてもらった羽野さん、「つぶつぶが残っていて甘いんですね」

   小池さん「これは舐め味噌ですから。コメと大豆を半々で作ります」

   街中に戻ってくると、魚屋さんに「モロ」という魚が売られていました。ホンサメの切り身です。栃木は物流の要衝だったことから、途方からの行商人も多く、彼らが持ち込んでくるものだったといいます。

「サメをどうやって食べるんですか。どっかで食べられますか」

   羽野さんは興味津々です。お魚屋さんに教えられて「なすび食堂」に向かいます。出てきたのはモロフライ。タルタルソースが添えてあります。

   羽野「へえ、あっさりしてますね。うん、柔らかい鶏肉といった食感です。でも、サメだと思うと、ちょっとびっくりですね」

   食堂のおかみさんによると、昔は煮つけで食べたものだけれど、最近はフライの方が人気があるそうです。

   街の周辺は畑や田んぼが広がり、これから春になると菜の花が一面に咲き、桜も満開になります。蔵の町の日帰り旅なんていいかもしれません。