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佐村河内「実は聞こえてるのか」「本当に全聾なのか」代理人は障害者手帳見た

   佐村河内守氏の(50)のゴーストライターを18年間つとめた桐朋学園大非常勤講師の新垣隆(43)は、佐村河内氏は耳は聞こえていたと暴露したが、佐村河内氏の代理人弁護士「耳が聞こえないのは本当だと思う」と反論している。真相はどちらなのか。

ゴーストライター「私が録音したものを聞いてコメントしてた」

   新垣氏は「(18年前に)初めて会ったときから今まで、とくに耳が聴こえないと感じがしたことは1度もなかった」「私が録音したものを彼が聴き、それに対するコメントをするというシーンは何度もありました」と話している。

   一方、代理人弁護士は「本人も(録音したものを)奥さんに聞いてもらい、『感想を聞き、あとでそういうこと(コメント)を伝えたことはある』と話している。聴覚障害で最も重い2級の障害者手帳を持っていることを確認している」と反論している。

   毎日新聞論説委員の与良正男は「ポイントはこの本当に聞こえてないのかどうかに尽きると思います。聞こえているなら詐欺ということに発展するほど重要で、耳が聞こえないことが一種のセールスポイントになっており、われわれも乗ってしまった」という。

指示書「モーツアルト風に」「バッハの感じで…」なら素人でもできる

   本当に聞こえていないとして、佐村河内氏が指示書を渡してできた曲は合作といえるのか。指示書には、音楽の専門用語やグラフを使い、バッハやモーツアルトの名前を入れて指示している。生出演した作曲家の千住明氏は話にならないとこういう。

「バッハやモーツアルトの名前があって、そのように作ってくれというだけでは作曲家とはいえませんよ。音符が一つもないのですからゼロ」

   たしかに、ここはモーツアルト風に、バッハの感じでというだけなら、ちょっと音楽に詳しい素人にもできる。

   ただ、千住氏は新垣氏が作った楽曲について、「非常によくできているし、熱中して書いたあともありますよね、音が実にしっかりしているし、いろんな時代のテクニックを使って書いている。こういう曲はいずれ歴史が証明し、必ず名前が出ますよ」と話し残念がった。