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「パソコン遠隔操作」裁判―直接証拠少なく検察苦戦!無罪主張の被告「江戸時代よりひどい」

   インターネットを通じてウィルスを忍び込ませた他人のパソコンを遠隔操作し、殺害予告などをネットで送りつけた事件の公判がはじまった。「モーニングバード!」によれば、その場で被告は無実を訴え、「警察・検察は4人も誤認逮捕しておいて何も反省してない。江戸時代よりひどい」などと法執行機関批判を繰り広げたという。

   一方の検察側は640点もの証拠を提出したが、それは被告が自分のパソコンで問題のウィルスを作成した痕跡など状況証拠ばかり。直接的に犯行と被告を結びつけるモノはないそうな。田中喜代重弁護士は「弁護側は別の真犯人の可能性を示すだけでいい。検察側の苦戦が予想される」というコメントをよせた。

弁護側「別の真犯人の可能性」示せれば推定無罪

   これまで、ワイドショーでも被告の怪しげな行動、状況が山ほど伝えられてきたが、それらにしたところで、捏造だったり、偶然の一致だったり、あるいは真犯人によって手の込んだ身代わりに仕立て上げられた可能性は否定できない。

   羽鳥慎一キャスターが小難しい顔で「むずかしい裁判になるんでしょうね」と言うと、テレビ朝日社員の玉川徹ディレクターは「当初からむずかしいと言われていた。推定無罪に立たなければいけないので、報道するわれわれもそういうスタンスでやらないといけないと…。これに関しては非常にそう思いますね」などと慎重にコメントをしていた。