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中国系富裕層「東京・港区の新築億ション」買い漁り!香港・シンガポールよりお買い得?

雪の中ホームレスはどうやって凌いでいるのかなあ?ストーブ・テレビ付きブルーシート豪邸

   先週(2014年2月8日)に続き、東京は今週も金曜日から雪が降り始めた。かなり積もりそうである。私は長いこと東京に住んでいるが、こんなことは記憶にない。

   これは先週の雪の日の話だが、『週刊新潮』でホームレスたちが大雪の夜を無事に過ごせたのだろうかという記事をやっている。こういう目線が週刊新潮の持ち味である。都内には1000人以上のホームレスがいるというが、新宿の60代のホームレスはこう話している。

<「普段は、西口の地下広場で寝泊まりしているけど、あそこは午後11時から午前4時までしか、いちゃいけないことになっている。通勤客に迷惑が掛かるからね。実は、西口近くにある都庁の第二庁舎1階は広いスペースがあって、雨の日や雪の日は我々に開放されている。あそこなら屋根もあるし、風は入って来るが、雪はしのげる」>

   ここは基本的に歩道扱いで、広さは4000平方メートルほどあるという。都庁の総務局庁内管理課の担当者は、普段は困るが、雪や雨が降ったときは目を瞑っているという。石原慎太郎都政がホームレスに冷たかったので心配したが、こういうお目こぼしはあっていい。

   しかし、こうした緊急避難場所を知っているのはベテランホームレスだけで、ネットカフェにいたがカネが尽きて、西口広場に入り込んだが下に敷く段ボールもなく、壁にもたれたまま夜を明かした者もいる。山谷公園脇の橋のたもとで、風に吹かれて寒くて仕方なく、ラジオを聞きながら、本当は付けてはいけないガスコンロに時々火を付けながら、一睡もできなかったホームレスもいた。

   意外にもスカイツリーのお膝元、鐘ヶ淵駅から10分ほどの所にある隅田川の遊歩道には『裕福』なホームレスが多く、ブルーシートで覆われ木材で作られた2~3畳ほどもある『豪邸』が10戸ほどあるという。空き缶を拾って売ったりしたカネで自家発電機をもっていて、ストーブもテレビもあるというのだ。私も家を追い出されたら、まずは隅田川へ行ってみようか。

全戸の15%が台湾系…アベノミクス円安でいまが購入チャンス

   同じ週刊新潮だが、これとは対照的な話が載っている。中国系富裕層が日本の億ション、特に港区の億ションを「大人買い」しているというのである。中国や台湾の金持ちは日本とは桁違いだそうだが、彼らが日本の億ションを買うのは、香港や台湾のマンション価格が上がりすぎ、比較的日本は割安だからだというのだが、それにしてもすごい。米不動産サービス会社「ジョ-ンズ ラング ラサール」のキャピタルマーケット部長の水野明彦氏がこう話す。

<「港区一等地の不動産価格を100とすると、シンガポールの高級住宅街タングリンは140、同じく香港のミッド・レベルは200。富裕層が欲しがる日本の物件はまだまだ安いのです」>

   しかし、中国大陸からは年間5万ドル超しか海外送金ができないので、富裕層たちは香港で経営ビザを取った上で送金するのだという。さらに、アベノミクスで円安が進み、台湾人の金持ちには1億円の物件が8000万円で買える感覚だそうだ。港区の新築高級マンションのうち、全戸数の15%は台湾を中心とする中国系の人が買っているというのである。中国の不動産バブルが弾けそうだといわれるのも、こうした傾向に拍車をかけているのではないだろうか。

   近い将来、港区のマンションを中心にして「中華街」ができるかもしれない。そうなったら食べに行ってみようか。

「安倍首相の後継者」決定!?甥っ子の寛人―小泉父子に対抗したい

   お次は、少し気が早いが『週刊ポスト』の「安倍首相の後継」が決まったという記事である。岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三と続いてきた安倍家だが、安倍晋三氏と昭恵夫人には子どもがいないため、安倍家のドンである故・安倍晋太郎夫人の洋子さんは、4代目をどうするか考えていたらしい。だが、このほど後継者を『指名』したというのである。

<洋子さんが指さしたのはリビングのテーブルの上に飾られていた一枚の写真。安倍家と森永製菓のオーナーの松崎家(昭恵夫人の実家)、そしてウシオ電機オーナーの牛尾家(長男・寛信氏の夫人の実家)との一族集合写真を大きく引き延ばしたもので、昨年の夏前に撮影されたものだという。
 そこで洋子さんが指さしたのは、寛信氏の長男、つまり首相の甥である孫・寛人氏の精悍な姿だった。
 「跡を継がせる」とは、首相の祖父の寛氏(代議士)―晋太郎氏と続く安倍家の政治的血脈を引き継ぐ「4代目」が決まったことを意味する>(週刊ポスト)

   次世代のプリンスはいかなる人物なのか。現在23歳。昨年、慶應義塾大学法学部を卒業し、現在は同大学ロースクールの1年生。小学生時代、父の寛信氏(当時は三菱商事勤務)の転勤で、ロンドンで生活したことから語学が堪能である。一方で、高校(学習院高等科)、大学とアーチェリー部に所属したスポーツマンだという。

   まだ首相在任中なのに後継を決めようとしているのは、安倍家には小泉純一郎親子への対抗意識があるからだと指摘するのは自民党ベテラン議員だ。<「官邸は小泉元首相の叛乱に加えて、息子の進次郎氏にも舛添氏への応援要請を拒絶され、小泉親子に煮え湯を飲まされたという思いが強い。しかも、進次郎氏は党内の多くが、『将来の総理・総裁』と期待するホープであり、党青年部の若手議員たちから厚い信頼を得ている。

   首相にすれば、いくら都知事選で小泉元首相に勝ったといっても、いずれ自分に弓を引いた進次郎の時代が来るという焦りがある。ゴットマザーの洋子さんにも、後継者がいないままでは安倍家は小泉家に勝てないという複雑な思いがあるようだ」(週刊ポスト)

   また、山口県には林芳正・農水相というライバルがいることも後継を早く決めようという『動機』になっていると、政治ジャーナリスト野上忠興氏が解説している。

<「林氏は参院から衆院への鞍替えを希望しており、地元では『安倍の次は林』という待望論が強いのは事実。安倍家が地盤を守るためには新星のような後継者を出さなければならないという事情もあるのではないか」>

   『週刊現代』でも巻頭特集「安倍晋三が悩んでいる!『嫁姑大戦争』」の中でも、安倍の支援者がこういっている。<「彼女(洋子=筆者注)も高齢だし、先行きを心配している。ごく最近、彼(寛信氏の長男)を後継に決めるよう、晋三さんに言ったとも聞きます」>

   安倍対小泉の因縁の対決は寛人対進次郎に受け継がれるのか。私にはどっちでもいい話だけどね。

NHK「安倍のポチ」なら受信料返せ!北朝鮮テレビと変わるところなし

   NHKの籾井勝人新会長の「安倍首相のポチ」発言は海外メディアからも批判を浴びているが、安倍首相はこのことを不問に付すつもりのようである。週刊ポストはNHKは北朝鮮報道と一緒の「安倍官邸広報室」だとし、われわれから集めた受信料6500億円を湯水のように無駄遣いしていると指弾している。

   そして、その籾井会長は舌禍騒動が冷めないのに、懲りずに自分の片腕となるNHK副会長に現NHKプラネットの専務を務める堂本光氏を起用しようとしていると報じている。堂本氏は政治部出身で、菅義偉官房長官との信頼関係が強く、やはり官邸のポチ派らしい。

   しかし、このところのNHKの安倍首相ゴマすりは目に余るものがある。昨年12月23日、80歳を迎えた天皇陛下の「お言葉」を伝える際、天皇陛下が一番いいたかったであろうと私が推察する「護憲発言」をカットして放送したというのである。また、特定秘密保護法についても、社会部から取り上げるべきだという声が上がっても、政治部主導の上層部がウンといわなかった。「クローズアップ現代」のキャスター国谷裕子さんもこれに不満で「降板するという話も出ている」(社会部記者)というのである。

   元NHKの政治部記者・川崎泰資氏はこう批判している。<「籾井会長は国会で『国際放送の要請放送』に関する規定を問われ、『義務というか必要』と答弁した。政府の要請を無批判に報道するならば、北朝鮮の放送と何も変わらなくなる。ジャーナリズムに恐ろしく無知な会長を選んだ経営委員、そして彼らを選んだ安倍首相の責任を追及すべきメディアが及び腰ならば、NHKと同じくらい罪は大きい」>

   週刊ポストが書いているように、NHKは公共放送の自主性を保つために、税金ではなく、スポンサーも付けずに「受信料収入」で運営しているのではないか。安倍首相のポチになりきるのなら、われわれの受信料は返上して、安倍からもらえばいい。こうしたことにNHKの内部から声が上がってこないのは、本当に安倍ウイルスに冒されて腐ってしまっているのかもしれない。

田中将大『地元へのつれない仕打ち』伯父が苦言「後ろ足で砂かけるようなマネするな」

   最後にヤンキース入団会見をした田中将大投手の「地元へのつれない仕打ち」に、伯父さんが苦言を呈しているという『週刊文春』の記事。田中の出身地は兵庫県伊丹市である。田中の伯父で、彼の父親の兄・光二さん(54)が語る。

<「優勝して大記録もつくって、アメリカも決まった。でも将大からは『仙台、東北のみなさんに応援してもらった』という言葉はあっても、伊丹のイの字も出てこないでしょ。ご近所に感謝の意を表してもいいのではと、寂しい気がしますね」>

   田中は小学1年の時から近所の「昆陽里タイガース」で巨人に行った坂本勇人らと野球を始めた。甲子園に出たときは、地元の町内会は寄付もしたという。光二さんがこう続ける。

<「プロ入り後は、『お世話になったんやから、年賀状持ってご近所に挨拶せえよ』と弟にも言ったんですが、そういう付き合いが苦手なんでしょうね。仕方なく私がネットで球団のカレンダーをまとめ買いしてご近所に配ったりしていました。
弟は『将大のマネジメントをする』と会社を辞めて、おととし仙台に引っ越した。今は私ら夫婦が体の悪い母の介護をしています」>

   田中が結婚したとき、ハワイで行われた挙式にも招待されなかったという。母親の容体はますます悪くなっているというのに、田中のほうから介護費用の負担もないというのである。田中の後援会も本人が来ないのに続けてもと、解散寸前だという。身内から大物が出て大金を稼ぐと、いろいろな不協和音が出てくるのは珍しいことではない。だが、この報道を読む限り、田中のほうに問題があるように思えるのだが。25歳という若さで百何十億円という大金を手にした田中から「心配り」という大事なものが抜け落ちてしまわないか、ちと心配である。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか