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大雪ですぐ潰れる首都圏の屋根!想定強度は積雪30センチ―1平米60トンの重み

   先週末に襲った大雪で、関東地方ではいまだに集落の孤立、列車の運休、車の立往生など大混乱が続いている。追い討ちをかけるようにあさって20日(2014年2月)には再び関東甲信地方で降雪が予想されている。「朝ズバッ!」は各地の大雪被害を豆らで伝えた。

立往生トラック運転手「エンジン切っても冷凍食機止められない。もう限界」

   264世帯562人が孤立した東京・檜原村では、雪の重みであちこちで木が折れ、駐車場の屋根が押し潰された。住民の約半数が65歳以上の高齢者で自力による除雪は困難となり、自衛隊のブルドーザーが入り道路の除雪が始まったのは17日になってからだった。

   65歳の男性は雪が降る前に食料を買いだめしてあったため食料の不安はなかったが、4日間自宅から出ることができなかった。その間に、あわやという事態もあった。「自宅裏山の斜面で雪崩が起きて自宅を直撃するところだった」という。

   車の立往生が続いている群馬・碓氷バイパスの国道では、冷凍食品を運ぶトラックのドライバーが「エンジン切っても冷凍食機は止められないので、燃料を灯油ポリタンクで買いに行っている」と話す。埼玉・富士見市では市民総合体育館のメインアリーナの屋根がすべて崩落した。幸い開館直前だったためにケガ人はなかったが、多くの入館者がいたらと思うとゾッとする。

20日木曜に再び降雪予報

   首都圏の施設は積雪30センチを想定した強度設計で作られているが、芝浦工大の三井所清典名誉教授によると、「屋根を設計するときは雪の比重を0.2と考えます。30センチの積雪は1平方メートル当たり60キロという重さになります」という。雪国に比べ強度が低いと指摘する。

   20日にはまた先週末と同様の南岸低気圧が伊豆諸島沖を通過する。増田雅昭気象予報士によると、「大雪の可能性は低いが、また関東甲信地方で雪が降る可能性はある」という。