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アメリカ大使も逃げ出した中国「殺人PM2・5」WHOは発がん危険度トップ!3月上旬に日本来襲

雑誌低調続く出版界!講談社は「進撃の巨人」「百田尚樹」で一息

   講談社の75期決算が発表された。売上高1202・72億円(前年比102・0%)。内訳は雑誌728・36億円(同100・9%)。この中には一般雑誌とコミックがあり、雑誌は178・87億円(同94・6%)、コミックは549・48億円(同103・1%)。書籍は255・06億円(同103・3%)、広告収入は71・10億円(同83・7%)。当期純利益は32・14億円(同207・3%)である。

<マンガ「進撃の巨人」が快進撃をつづけ、百田尚樹の「海賊とよばれた男」がミリオンセラーとなり、百田の文庫「永遠の0」がコミックス「ワンピース」級の売れ行きとなっても、総売上高で前年を上回ったのは2ポイントにしか過ぎなかった。何故か? 答えは簡単である。コミックスと書籍以外は前年を大きく割っているのである。「グラマラス」や「グラツィア」を休刊したこともあって一般雑誌の販売収入と広告収入は大苦戦を強いられているのである>(今井照容責任編集『文徒』より)

   それに不動産収入が32億円もあるのだから、業績好転とまではいかないようだが、少し明るさが見えたといったところであろう。

北京駐在商社マン「深呼吸ですか?中国では自殺行為です」

   さて、中国のPM2.5が日本にもやってくる季節になった。『週刊新潮』は発生地の中国では年間65万人が肺がんになるといわれていると報じている。中国憎しでややオーバーな書き方だとは思うが、気になる記事である。

   週刊新潮によれば、2月中旬、政府系のシンクタンク「上海社会科学院」と「社会科学文献出版社」が発表した報告書には、PM2.5に汚染された中国の現状が端的に表現されているという。それは「もはや人類の居住に適さないレベル」だというのである。

   北京市在住の商社マンが嘆息してこういう。<「私は自動車通勤なのですが、毎朝、道路に出たらもう30~50メートル先が見えません。スキーのゲレンデで雪が舞い上がっているような感じです。これで、PM2.5の濃度は大体500マイクログラム/立方メートル(基準値の約7倍に当たる)というところでしょうか。

   もちろん部屋の中にもPM2.5は漂っていますから、常に日本製の空気清浄機を最強にしています。うっかり買い物に出てPM2.5を吸い込もうものなら咳はもちろん、即座に喉がガラガラになる。それだけじゃない。外に立っているだけで目がちかちかしてツーンと痛くなってくるのも特徴です。深呼吸ですか? 中国では自殺行為ですよ。私はしたことがありません」>

   また、北京特派員は「大気汚染におびえる外国人は日本人だけではありません」とこう話す。<「昨年11月(2013年)に駐中国アメリカ大使が突如、『個人的な理由』で辞任を表明してニュースになりましたが、本人は最後まで具体的な理由を明かしませんでした。しかし、米国大使館では独自にPM2.5を測っており、北京市発表の数値と違いすぎることに警告を発している。大使は、あまりの汚さに恐れをなして本国に逃げ帰ったのだともっぱらの噂です」>

   昨年10月、WHO (世界保健機関)の専門組織・IARC(国際がん研究機関)が、5段階の発がんリスクのうち、PM2.5は最高の「レベル1」であると発表しているという。これは、胸膜に中皮腫を引き起こすアスベストや猛毒物質の六価クロム化合物と同じ危険度だそうだ。

<「昨年11月に北京で開かれた『第6回中国肺がん南北ハイエンドフォーラム』でも、この30年間に肺がんによる死者の割合が4.65倍に増え、肝臓がんに代わってがん死亡のトップになったという報告がなされました。さらに2025年には、患者は100万人に達するとの予測も明らかになっています」(北京特派員)>

   本格的にPM2.5が日本に飛来してくるのは3月上旬だといわれる。私のように花粉症がヒドイ人間には、らすぎる季節になりそうである。

この時期の定番記事「花粉症にはこれが効く」今年はダチョウの卵だって!成分しみ込ませたマスク1枚130円

   花粉症に「朗報」があるとこれまた週刊新潮が報じている。それもダチョウの卵だというのだ。この画期的な対策法を発見したのは京都府立大学の塚本康浩教授(45)。氏は大阪府立大学大学院・農学部生命科学研究学科を1998年に終了し、その翌年、大学で助手を務める傍ら、ダチョウ牧場「オーストリッチ神戸」の主治医になった。それに伴い、ダチョウおよびダチョウ抗体の研究を開始した。2008年、京都府立大学大学院・生命環境科学研究科教授に就任し、この15年間ダチョウ研究一筋だという。

   塚本氏はダチョウを5年間観察して気づいたことがあった。ダチョウの驚異的な回復力だ。傷ができても炎症を起こさず、感染症にもかからない。それはとりもなおさず免疫力の強さを意味する。氏はダチョウが備え持つ免疫力を人間の感染症対策に役立てることができないかと考えた。

<「ウイルスや病原体など抗体となる異物が、動物の体内に取り込まれると、これを除去しようとするたんぱく質、すなわち抗体がつくられます。この抗体は、動物の体外に取り出しても機能は失われません」(塚本氏)>

   初期の頃はダチョウの血液から抗体を得る方法をとっていたが、手間がかかるし効率が良くない。そのために、卵から抗体を取り出す方法に転換することにしたという。鳥の場合は卵、とりわけ黄身に多く含まれているという。

   低コストに抑えられれば使い捨てのマスクのようなものにも応用することができる。そこで08年に大学発のベンチャー企業を立ち上げ、鳥インフルエンザと季節性インフルエンザの抗体を染み込ませた「ダチョウの抗体マスク」をマスクメーカーと共同で開発した。このマスクは1枚130円ほどで、08年からこれまでに薬局などで約7000万枚が売れたという。

   マスクを購入した客に対するアンケートで、これを付けていると花粉症にも効く感じだという意見がマスクメーカーに寄せられた。ダチョウはよく観察してみると、春先にはまぶたが赤くベロンと垂れ下がり、花粉症にかかっていることがわかったという。

   ではなぜ、ダチョウの卵の抗体は花粉症に効くのか。<「マスクにダチョウの卵の抗体を染み込ませておくと、花粉がマスクを通過するときに、アレルゲンが抗体と結合します。これによって、アレルゲンは抗体に覆われ、不活性化するので、人間の身体は過剰な免疫力を働かせることなく、アレルギー反応を引き起こさないのです」(塚本氏)>

   1枚130円程度で花粉症対策になるなら使ってみるか。だけどマスクをしてゴルフをやると息苦しくて、下手なゴルフがなおさら下手になるけど致し方ないか。

三鷹ストーカー殺人犯・池永チャールストーマス「後悔してるが簡単に反省しない」

   昨年10月、東京・三鷹に住む女優としても活躍していた元交際相手の女子高生(享年18)を付け回し、殺害した池永チャールストーマス被告(21)は現在、立川拘置所に拘留されている。その池永に面会し、彼の肉声を『週刊文春』が掲載している。「反省の言葉はなく、その口ぶりは他人事のようだった」と書いている彼の言葉を引用してみよう。

<「事態が大きくなることは想像していましたが、そんなに凄いんですか。なんて書いてありました? 感想としては……複雑ですね。心情はあまり話したくない。後悔はしています。ただ反省という言葉を、簡単に使いたくない。自分は知識に乏しいので、まずは本を読み、善悪、生命、死とは何かを考えたい。(中略)
   臆病な自尊心、尊大な羞恥心、自分の性格はそんな感じです。もうすぐ裁判ですが、初めて断罪されるわけですから、怖くないわけがない。ですが、それなりの覚悟を持っています。殺害したわけですから」>

   罪の重さを知らないほど幼いわけではないが、まだ自分の犯したことを本当に自覚するまでには至ってないのだろうか。公判で彼はどのような言葉を被害者に対して述べるのだろう。

AV男優「子供が父親の職業知ったとき」親子の縁を切ってくれ、音信不通、自殺未遂…

   最後は『週刊ポスト』の「お父さんがAV男優でごめんな」。自分がAV俳優、妻がAV女優だったという夫婦は多いようだが、子どもが生まれ年頃になったとき、子どもにそのことをどう話すのかはなかなか難しいことであろう。 こうした発想から記事を作る週刊ポスト編集部に敬意を表したい。

   AV監督で奥さんも美熟女AV女優の元祖で、いまは官能小説を書いているという溜池ゴロー監督は、10歳になる息子からこういう質問を受けた。

「父さんの仕事はなに?」

   さらに息子は続けた。

「それから、AVってなに?」

   とうとうこの日が来たかと溜池監督は感慨無量だったそうだ。息子の素朴で無邪気な問いかけに、溜池監督は表情を改めこう答えた。

「お父さんの仕事はAV監督だ。ただし、AVってのは、まだお前は観ちゃいけない。18歳になるまで待たなきゃいけないんだ」
「エッチなやつ?」

   溜池監督は「そうだ」とうなずく。溜池監督は息子にこう誓った。

「お前が14歳になったら、父さんの仕事のことだけじゃなく、お母さんのこともすべて話す。だから、お前もそれまでは、AVのことを調べたりするな。いいか、男同士の約束だぞ」

   佐川銀次さん(48歳)は巨根AV男優として知られている。佐川さんはしみじみとこう話す。「AV男優というのは、社会の底辺の仕事だと思います。私は、虚栄や驕りを全て吐き出すつもりでこの世界に飛び込んだんですが、やはり女房や子どもには、正面きって告白できないでいます。まだまだ、修行が足りませんね」

   その気持ちわかるなぁ。ベテランAVライターは世間のAVに対する蔑視や偏見がまだまだ横たわっていると語っている。「あるベテラン男優は、娘さんが結婚する際に、『親子の縁を切ってくれ』といわれたそうです」

   別の男優の高校生の娘も、父の職業を知ってグレはじめ、ここ数年は音信不通だそうだ。「男優や女優のお子さんが学校でいじめられるパターンは結構多い。中には、子供が自殺未遂したケースまであります」(AVライター)

   田淵正浩さん(46歳)も、キャリア25年のベテランAV男優。そのうち娘から自分の仕事について聞かれる日が来るだろうと思っているという。「その時、娘から不潔とか、許せないとなじられたら、僕は素直に『ごめんね』と謝ります。弁解なんかしないし、仕事の内容も説明しない。ひたすら謝り続けるつもりでいます」

   坊主頭にギョロリとした目が印象的なピエール剣さん(46歳)は、こう声を大にした。「一番大事なのは、僕たち夫婦が、子どもたちを無条件に、とことん愛してあげることです。もし、子供たちがいじめられたら、僕とカミさんで、最後まで子どもたちを守り抜きます」

   その心意気やよし。AVだって立派な仕事、胸を張ればいいというのは無責任な第三者のいうことだ。子どもが父親の仕事のことでいじめられないか、つらい思いをしていないか、親としては幼い子どもの寝顔を見ながらあれこれ悩むのであろう。田淵さんの、ひたすら謝り続けるという気持ち、わかる。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか