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STAP細胞「ずさん論文」成果主義・開発競争で不確かなまま発表

   理研の小保方晴子ユニットリーダーらが1月下旬(2014年)に発表し、生物学の常識を覆す世界的な新発見といわれたSTAP細胞だったが、その後は論文の写真や記述における「不備」が次々と明らかとなった。共同研究者の若山照彦・山梨大教授も論文をいったん取り下げ、研究を検証して、どこからも文句の出ない論文として再度発表すべきだと主張した。

研究成果そのものが否定されたわけではない!?

   夢の万能細胞としてのSTAP細胞の存在は日に日に不確かなものとなっているが、STAP細胞の今後はどうなるのか。2月に若山に取材したという科学ライターの緑慎也氏は「STAP細胞が完全に否定されたとは見ていないと思います。ただ単に不備がすごく多い」と話している。不備が多い背景には、科学界の成果主義、競争によって早く論文を出さなければいけないというプレッシャーがあると指摘した。

   羽鳥慎一キャスター「決して捏造ではなくて、発表を焦るあまりに100%検証する前に発表してしまったというところだと思う」

   STAP細胞の「再生」に(一縷の?)望みをかけていた。