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札幌・連続爆発犯「札幌北警察署に恨み持ち周辺に住む20~30代の男」

   札幌市内で起きている連続爆発事件は5件目は警察官舎が狙われた。殺傷用として前回の画びょうから今回はクギが使われるなど凶悪化している。爆発物は札幌北警察署の前にある警察官舎の1階表玄関に仕掛けられ、通報した警察官は「3日(2014年4月)午後11時45分ごろ、ドンという音を聞いてドアを開けたところ熱風を感じ、またドンと音がした」という。

殺傷力高めるため大量のクギ

   爆発物はカセットコンロ用のガスボンベで、5本のうち3本が爆発し、無数のクギが2階階段の踊り場まで飛び散り、玄関のガラスドアにひびが入り、電気メーターや表札の一部が熱で溶けた。

   爆発事件は1月27日朝に札幌北警察署の駐車場に止めてあったワゴン車でガズボンベ3本が爆発、2月20日夕にはMEGAドンキホーテ新川店で商品棚のガスボンベ2本が爆発と続いた。さらに、3月18日夕にイトーヨーカ堂屯田店で乗用車でガスボンベ2本が爆発して2人が軽傷を負い、3月27日夕にジョイフルエーケー屯田店の男子トイレでガスボンベ4本が爆発した。このときは画びょう数十個が使われ一人が軽傷している。

次はデパートなど人ごみが狙われる懸念

   現場を取材した元兵庫県警刑事の飛松五男氏は「警察官舎は24時間体制で見回りもしているし、警察官の出入りがあるにもかかわらず犯行に及んでいる。警察に強い恨みがあって挑戦しているのだろう」と見ている。

   どんな犯人か。飛松元刑事は「犯行は札幌北警察署管内の半径3キロの狭い範囲で起きており、看板もない警察官舎が狙われたことから、犯人は現場周辺に生活経験のある者。しかも、動きがいいので20代から30代ぐらいの男ではないか」という。また、飛松元刑事は次は人の多い広いデパートかスーパーでやる可能性があると見ている。

   前田典子(モデル)は「ボストンマラソンの時の爆弾事件では圧力鍋を使っています。今回、画びょうからクギにエスカレートしているところを見ると、次はもっと大きくなる可能性があるのではないでしょうか」と心配する。