動画サイトのYouTube(ユーチューブ)で動画を見るには、かなりの量の動画CMも見なければならないが、なかには物議をかもすCMも少なくない。リクルートキャリアの転職情報サイト「リクナビNEXT」の「子どもに夢を託すな」もそのひとつだろう。
サラリーマン相手のCMにありがちな期待や展開――居酒屋の女将さん風の癒やし系女性が「頑張って」などと励ましてくれたり、家族が「(普段は言えないけど)お父さん、ありがとう」などと喜ばしてくれる――を完全に裏切っている。
典型的なサラリーマン生活の映像に混じって、子供が入れ替わり立ち替わり、「子どもに夢を託すな」と歌い、後半になると児童合唱となって、さらに生意気にオトナを挑発する。大人も自分のやりたかったことをやってみろなどと言うのである。
このCM動画が公開されたのは昨年(2013年)のことだが、ユーチューブCMとして大量に流れたこともあってか、動画のコメント欄は最近も賑わいを見せている。「不愉快だ」「子供に言わせるなんてあざとい」といった批判が多いが、「何があかんのかさっぱりわからん」「このCMは本当にいい。ドキっとする」などと高評価を与えるものも少なくない。
ボンド柳生