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セウォル号オーナー大捜索空振り!朴槿恵大統領「逮捕できない検察・警察話にならない!」

   韓国政府はきのう12日(2014年6月)、6000人の機動隊隊員を投入してソウル南部の宗教施設「クムスウォン」に2度目の捜索に入り、沈没した旅客船セウォル号のオーナー、ユ・ビョンオン前会長を検挙しようとしたが、空振りだった。捜査には機動隊ばかりでなく、消防や警察犬なども加わったが、ユを見つけることはできなかった。すでに中国に逃げたという見方もある。

密航仲介者に10億円で「中国に逃げたい」

   大捜索の尻を叩いたのは朴槿恵大統領だ。「ユ・ビョンオン検挙のために検察と警察が多くの努力をしているが、逮捕できないのでは話にならない。これまでの検挙方式を再点検して、他に追加する方法はないのかすべての手段と方法を検討して、必ず法の審判を受けさせなければならない」とはっぱをかけた。これを受けて、検察は警察や海洋警察の幹部に加え、韓国軍、安全行政部、関税庁の関係者などを加えた対策会議を開き大捜査となった。

   井口成人リポーター「現地報道によれば、ユ・ビョンオン前会長は密航仲介人に10億円で中国への密航を依頼していたそうです。ユ前会長のこれまでの逃亡を手助けしていたのは、通称ママと呼ばれる50代と60代の女性信者でしたが、今回の捜査でもこの2人を逮捕することはできず、ユ前会長は5人で逃亡しているようです」

意図的なニセ情報で捜査かく乱?

   現地メディアは「何もできない検察・警察」と批判を強めていて、「宗教施設の捜索に入ったのは6000人のうちの1000人だけ。残り5000人は施設の周囲を固めていた」と伝えた。コメンテーターの松尾貴史(タレント)は「周囲を固める警備になった機動隊員の中には、自分たちは何をやっているのだろうと考えた隊員もいたと思いますよ」と苦笑いする。

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「本気で国外逃亡を考えていたなら、数週間前に国外に出ているはずですよ。捜査陣は情報に振り回されているようで、ユ前会長は誤った情報を意図的に流し、捜査陣を混乱させようとしているように見えます」

   まあ、日本でもオウム真理教の麻原彰晃を見つけ出すのにてこずったが、5人で移動しているならすぐ目につくだろう。どこかの隠れ家にこもっているんじゃないか。