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もともと酷かった地方議会ヤジ「痴漢されて喜んでる」「きょうは生理なの?」

   東京都議会の塩村文夏都議に対するセクハラ野次で、自民党の鈴木章浩都議(51)が名乗り出て陳謝した。しかし、ほかの自民党都議からも「産めないのか」などの下劣なヤジがあったが、自民党幹部は「確認できない」「(誰か)わかりません」と相変わらずごまかしに終始している。

   この種のヤジは都議会だけでなく、これまでも地方議会でたびたび出ていて、波紋は広がりそうだ。

地元でもボロボロ鈴木都議の評判「外面いいが、相談に行っても返事も連絡もない」

   鈴木都議はヤジが問題にされた直後には、「私ではないです。寝耳に水です」ととぼけ、辞職に匹敵することだと言っていた。一転して発言を認め、「遅くなったことを反省しています」と語ったが、自民党の会派を離脱するだけで議員を辞める考えはないという。

   ウソをウソで塗り固め、議席にしがみつく鈴木都議は他の議員の発言は「記憶にない」と言い、これからも「議会活動を頑張りたい」のだそうだ。形だけ謝ってすますつもりかといわれても仕方がない。

   地元の大田区では「バカじゃないの」(女性有権者)、「常識外、なんなのよ」(別の女性有権者)、「外面はいいが、いざ相談に行くと返事も連絡もない」(男性支持者)と、もう本性を見抜かれている。

   司会の赤江珠緒「これで幕引きになってしまうのでしょうか」

   塩村議員は「(ヤジは)鈴木さんだけでは絶対にないですから」「これでもういいとは思っていません」と厳しい表情だ。

下劣ヤジをやめさせようともしない都議会議長

   こうした下劣ヤジ、実は都議会では何年も前からひどかった。複数の男性都議からヤジと怒号をあびせられたという女性都議の一人は、「痴漢されて喜んでいるのではないかというヤジもありました。それでも、議長が制止する場面はありませんでした」と語る。「妊娠していて仕事ができるのか」とヤジられた女性議員もいる。

   ほかの地方議会もひどく、去年(2013年)6月の千葉県我孫子市議会では「パンツスーツだな。きょうは生理なの?」というヤジまであったという。

   岩上安身(ジャーナリスト)「男性の横暴であるとともに多数派の横暴。大勢でする集団心理の問題もある」

   赤江珠緒「こういう感覚がマヒする政治家は怖いですよ。なんでも右へならえになってしまう」

   そんな議員を選んでしまっている有権者のレベルも問われている。