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山梨県職員かたって「おこめ券」13万円詐取!県庁内で受け取りドロン

   8日(2014年7月)、山梨県職員を名乗る男におこめ券12万5000円分を甲府市内の米穀販売店が騙し取った。男は「山梨県産業振興課のイノウエです。イベントで使うおこめ券を注文したい」と電話をしてきて、県庁に呼び出し、2階の産業労働部前に案内したという。店員が米券を手渡すと男は代金を取りに行くなどと話して奥に行き、そのまま戻らなかった。

「籠ぬけ」昔からある詐欺の手口

   司会の羽鳥慎一は「お役所なのだから、見知らぬ人が入ってきたらすぐにわかるはずですよね。なぜ職員は気付かなかったのだろう」と首をひねる。山梨県総務部管財課の中澤宏樹課長は「同じような格好してくれば職員かどうかの見分けはできない」といい、産業労働部職員も「この部署は中小企業関係者の人などが出入りしているので、入って来た人を誰何するのは難しい」という。

   元科学警察研究所・清永賢二氏はこんな解説をする。「これは昔からある『籠ぬけ』と呼ばれる詐欺の手口です。しかし、そういうことが公的な機関で行われるとは思わなかった。犯人は犯罪経験が多いプロで、事前に犯行現場を下見しているはずです。若すぎても高齢者でも怪しまれるので、40~50代と思われます」

職員たちも「部外者」気づかず

   コメンテーターの松尾貴史(タレント)「そのまま金券ショップに行って売っているのではないかな」

   小松靖アナ「おこめ券にはナンバーが打たれています。今までのところ、そのナンバーに該当するおこめ券が金券ショップに持ち込まれたという報告はありません」

   宮田佳代子(城西国際大学客員教授)「一般の人が自由に担当部署の近くまで入れるということが驚きですね。これで住民のプライバシーは守られてるのかしら」

   同じ手口に犯罪が周辺にほかにもありそうだ。