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デング熱「ばらまき蚊」11月下旬まで元気いっぱい!最高気温15度以下で死滅

   デング熱を媒介しているやぶ蚊は冬には死滅するというが、安心できるのか。「とくダネ!」は製薬会社の協力で実験した。15都道府県の81人に感染を広げたヒトスジシマカが動けなくなるのは気温15度以下だという。

都会の公園周辺はまだ25度―蚊にとって快適気温

   阿部悦子リポーターがフマキラーの研究所の実験を報告した。ここでは数十万匹のヒトスジシマカを相手に研究を続けている。蚊は気温25~35度で活発に動く。東京都内の大規模公園周辺の蚊採集地点で測ると25度で、蚊には快適な環境ということになる。

   ヒトスジシマカを入れたケースを氷の上に置いて冷やすと、たちまち変化が出た。冷えたケース下部を嫌って上の方に蚊が集まり始め、19度では動かない蚊がほとんどだ。ケースをたたいて刺激してもじっとしている。15度ですべての蚊が底に落ちた。

   フマキラー開発研究本部の杉浦正昭さんは「15度を下回るあたりでほぼ飛べなくなります。こういう状態の蚊は自然界ではおそらく餓死します」

   阿部「15度がポイントですね」

気象予報士・天達武史「この秋は東日本から北日本の気温は高め」

   過去30年の平均気温は、9月下旬が21・7度、11月下旬で11・4度である。しかし、11月下旬でも最高気温は15・1度ある。蚊は気温が上がるとまた動きだす。一日中15度を下回ることが大切という。気象予報士の天達武史によると、10月にかけては東日本から北日本の気温は高めと予想される。

   司会の小倉智昭「蚊って餌は血を吸うことなの? 何か食べるの?」

   ニュースデスクの笠井信輔「蚊が冬を越さないとなると、来年は大丈夫かなと気になりますね」

   阿部「産卵のために血を吸うそうです。来年どうかは、まだよくわかりません。卵はウイルスに感染しないというから、その点は安心です」

   小倉「東南アジアはじめ、毎年デング熱が増えているところもありますよね。旅行者が(ウイルスを)持ち帰ってくることがさらに増えるでしょう。そのへんをどう考えたらいいのか」

   心配はつきない。