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錦織圭「親公認の恋人」全米テニスも同行して身の回りの世話...結婚間近か?

<「錦織は〇八年、卓球の福原愛との熱愛が報道(『フライデー』に撮られた=筆者注)されましたが、ともに日本を代表するトップアスリート。大物同士すぎる故、スポンサーや関係者など大人の事情もあって破局してしまいました。その後、錦織が北京五輪で親しくなった別のフェアリージャパンの子の紹介で坪井(保菜美・25=筆者注)と知り合い、意気投合したようです。これが約五年前のことで、それから間もなく、交際が始まったと聞いています」>

   日本選手として男女通じて初めてテニス4大大会シングルス決勝に進んだ錦織圭(24)に日本中が沸き返った。チリッチ(クロアチア)の力強いサーブとストロークに押され、1セットも奪えぬまま敗退して準優勝に終わったが、この試合中継を見ようとWOWOWに加入者が殺到し、一説によると錦織ブームによる経済効果は300億円ともいわれるそうである。

   「勝者には何もやるな」。有名なヘミングウェー短編集の題名だが、いまの時代、メジャー大会で勝つことは大金持ちになるということである。勝者・チリッチの優勝賞金は3億円、錦織には薔薇一輪ではなく1億5000万円が贈られるそうだ。錦織にはさらにスポンサーのユニクロから1億円、その他のスポンサーを含めると年間10億円を優に超えるそうだから、サッカーの本田圭佑、ゴルフの松山英樹、メジャーリーガーのダルビッシュ有、田中将大ら超大物スポーツ選手たちと肩を並べた。だが、そうなれば週刊誌は挙って女性問題を追いかけるに決まっている。大丈夫か?

   『週刊文春』と「週刊新潮」がともに錦織の「恋人」を取り上げている。冒頭に紹介したのは週刊文春の中のテニス関係者の話である。

   坪井は新体操団体競技の元日本代表で「フェアリージャパン」の一員として北京五輪に出場している。1昨年フライデーに撮られているが、それ以降半ば公然の仲で、坪井は錦織の出場する大会に同行しているという。

   09年に錦織が右肘を疲労骨折して「もうコートに立てないかもしれない」と弱音を漏らす彼を励まし続けたという。坪井は10年に現役を引退すると早稲田大学のスポーツ科学部に在籍して運動生理学や栄養学などを学んだそうで、錦織に同行して身の回りの世話やマッサージなどしてあげているという。

   彼女との交際を機にテニスプレーヤーとして超一流選手の仲間入りを果たしてきたのだから、彼女を「あげまん」(別のテニス関係者)というのも頷けよう。人生をはすかいから見ることの好きな週刊新潮でさえ「献身的な恋人」と見出しを打っているように、現時点でのお嫁さん候補ナンバー1であることは間違いないようだ。

   親も公認の仲で、週刊文春で坪井の母親がこう語っている。<「純粋で切り替えが早いところとか、お互いの性格がとても似ているので。兄弟のような感じなんじゃないでしょうか」>

   坪井は準決勝は見に行ったという。続けて、<「そんなに凄い試合をしているのかと思うくらい、普段は自然体で穏やかな方です。本当に素敵で優しい方です」>

   将来についてはという問いには、<「それは本人たちが決めることなので......。この先はどうなるか分かりませんが、彼(錦織)だから(結婚する)ということではなく、娘が好きになった人が、たまたまこうなったと思っていますので」>

   非の打ち所のないカップルとはこういう2人をいうのであろう。来年早々にある全豪オープンはもちろんだが、最高峰であるウインブルドンの決勝コートに立つ錦織を見たいものである。

流出セレブヌード回収騒ぎ『FLASH』風前のともしび...大損失の穴埋めできるか?

   ところで、光文社発行の『FLASH』が発売直前にすべて回収したことが話題になっている。早くからいわれていたことだが、週刊文春がその経緯を書いている。アメリカアップル社のデータ保管・共有サービス「iCloud」から多数の女優たちのヌード写真などが流出して大騒ぎになっている。私も何枚か見たが、ジェニファー・ローレンスやモデルのケイト・アプトンなどの過激な写真がネットで拝める。

   編集者であれば、この流出写真を商売に結びつけようと考えるのは自然ではある。だが、彼女たちから天文学的な賠償訴訟を起こされるリスクも当然ながらある。FLASH関係者がこう語っている。<「社内に見本誌が配られたのが発売前日の午前中。それを見た上層部が訴訟沙汰になるのを怖れたというのが真相です」>

   袋とじにしたから訴訟を回避できるわけではない。私が講談社にいたころ、『Views』という月刊誌で"知の巨人"といわれるライターがインターネットについての連載をしていたことがある。知の巨人氏はネットサーフィンをやって、死体ばかり載っているサイトや誘拐殺人事件で被害に遭った美少女のサイトを紹介し、そこにある写真をコピーして雑誌にそのまま載せていた。

   いま考えれば長閑な時代だが、あるとき件の美少女の権利を持っているエージェントからクレームが入り、掲載の了解を取っていないのになぜ載せたのかという抗議文書が届いた。私が前面に出て謝罪をし、なにがしかの掲載料を払ったが、いまだったらその程度のカネではすまないであろう。

   FLASHは部数も低迷している赤字雑誌だから、1号出せない大損失をどうするのだろう。この際、休刊してしまえという声が社の上の方から出てくるのは間違いない。AKB48人気も去ったいま、FLASH存続は風前の灯火である。

「朝日新聞」文春、新潮より手ごわい身内『AERA』名物記者「慰安婦記事の真相を記録に残す」

   今週も週刊文春、週刊新潮は朝日新聞批判をメインに据え「朝日新聞は死んだ」と大騒ぎである。内容に新味はないが、週刊文春の『AERA』の名物記者が「朝日をやめて慰安婦記事を検証」するという記事が気になり読んでみた。

   長谷川煕(ひろし)さん、御年81歳の現役記者。朝日新聞に入り、AERAが創刊された88年に移り、以来、鉛筆で一文字一文字原稿用紙に刻みつけるように書き続けてきたという。定年を過ぎているから、フリーの立場で数々のスクープをものにしてきたが、この8月末に会社を去った。その真意をこう本人が語る。

<「八月五日の慰安婦検証記事を見て、驚いたんです。(中略)これはまったく検証になっていない。実相と相当かけ離れていると思いました。十五階の社長室を訪ねて木村伊量社長に聞くべきか。(中略)しかし最終的には、これは人にどうこういうより、記者として自ら取材して真相を明らかにし、記録に残すべきだと思い至った」>

   彼をここまで決意させたのはAERA編集部で長谷川氏の真向かいに座っていたXという男(故人)だった。Xが電話でひそひそ話しているところを何度も見たという。その相手が慰安婦を強制的に連れ出したと証言した吉田清治氏だった。Xは「(吉田のような人は)世間の圧力が強くなると日和ってしまう」とか「違うことを言い出す」といっていたそうだ。

   このXは大阪本社に戻り、企画報道室長や論説副主幹になり、吉田証言を繰り返し重用する中心人物になっていったという。長谷川氏は続ける。<「朝日新聞、特に大阪本社と吉田清治氏とは、どこからどうやって繋がりが芽生え、どんな関係が続いたのか。それこそがこの問題の核心のはずです。ところが、先般の検証記事はそこにまったく触れていない。私は、Xが吉田証言の怪しさを分かっていながら、証言を覆さないよう背中を押し、途中からは吉田氏と捏造の共謀関係にすらあるのではないかという疑いをもっています」>

   その解明にこれから取り組むというのである。朝日新聞にとって手強い相手が社内から出てきたようである。

   週刊新潮ではその吉田氏の長男がこう話している。<「朝日は記事を撤回するなら、せめて父の生きているうちにして欲しかった。もちろん、第一に父が悪いのはわかっていますが、父にだってなにかしらの言い分があったかもしれない。

   これでは、朝日の都合で祭り上げられ、そして朝日の都合で切り捨てられたようなものです。もし、朝日に関わらなければ、父も私も違う人生があったはずなのです」>

   この言葉はメディアに携わる人間すべてが心して聞くべきものである。

安倍首相ブレーンも主張する「消費税10%でますます消費は減退、実質賃金のマイナス拡大」

   その朝日新聞9月7日付の「政治断簡」におもしろい川柳が永田町で流行っていると書いてある。

「石破氏を たたいて渡る 安倍総理」

   石破氏には耳の痛い戯れ唄であろう。安倍首相は消費税10%増税に前向きのようだが、意外な人物が反対の声を上げたと『週刊現代』が報じている。それは本田悦朗内閣官房参与である。78年に東大法学部を卒業して大蔵省に入省。世界銀行金融セクタースペシャリスト、在ニューヨーク日本国総領事財務部長などを経て第二次安倍内閣が発足した12年から現職である。安倍首相とは旧知の仲で「ブレーン」と見られている。

<「私が増税前に想定していた中でも最悪のケースです。そう言っても過言ではないほど、4月に消費税を8%に上げて以降の日本経済は、厳しい状況にあります。
   4~6月期の国内総生産(GDP)の実質成長率は、前年の同期と比較して年率に換算するとマイナス6.8%。内需、消費、投資、住宅投資、どの数字も軒並みマイナスです。特に消費についての数値は、統計を取り始めてから最大の下げ幅と言われるくらいの激しい落ち込みを見せています。(中略)
   増税前は景気が徐々に回復していて、賃金も上がっていたはず。それなのになぜ、実質賃金がマイナスだったのか。それはデフレ脱却のために、賃上げよりもはるかに速いスピードで、物価上昇が進んでいたからです。(中略)
   国民が増税のショックに苦しんでいる現状があるのに、さらに10%まで上げる。10%はキリの良い数字ですから、1万円なら1000円と、すぐに計算できてしまう。その分、与える圧迫感は8%よりはるかに高いと、私は想像しています。そうなればますます消費は減退し、実質賃金のマイナスも拡大するでしょう。(中略)
   消費増税を進めたい人の中には『増税は12年の3党合意で決まったことなのだから、粛々と行うべきだ』と主張する人もいる。しかし、3党合意した当時は、アベノミクスの『ア』の字もなかったのであり、増税とアベノミクスというふたつの政策には、何ら整合性がありません。むしろ、矛盾していると言えます。車にたとえるなら、アクセルを全開にしながら、ブレーキを踏んでいるようなものです。(中略)
   アベノミクスには日本の未来がかかっている。だからこそ、消費増税で景気の腰を折ることは、絶対に避けなくてはなりません」>

   週刊現代のインタビューに答えたクルーグマンは「日本経済は消費税10%で完全に終わります」と断言していた。株価は勢いを失い円安で輸入品の価格は上がり、少しばかりの賃上げでは焼け石に水の状態だ。もはやアベノミクスは失敗したといってもいいのではないか。

   驕れる安倍首相は久しからず。崩壊するのは意外に早いかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか