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「赤く焼けた石がビュビュッと...」「鍋かぶってしのいだ」御嶽山噴火の阿鼻叫喚

   御嶽山の救助・搬送作業はけさ30日(2014年9月)朝7時から再開が予定されていたが、火山性微動が激化したため中止された。

   登山者が撮影した画像が次々と流されている。山小屋の窓が噴煙で灰色におおわれた直後にまっ暗になり、悲鳴や「やばい」「怖い、怖い」という叫びが上がる。「ヘルメットを回してもらっていいですか」という声も聞こえる。頂上付近の山小屋に逃げた男性登山者は「小屋の2階はすべて崩壊し、1階の壁も穴があきました」と話す。

「リュックサックの中の魔法瓶がぺしゃんこに...」

   火口から500メートルの神社近くいた女性は「石で打たれた人をみんなで(社務所に)運びましたが、30分ぐらいで何も言わなくなりました」。別の女性はとっさにリュックサックを頭に乗せた。中にあった魔法瓶がペシャンコになっていたという。「私の命を守ってくれたんです。体が2か所傷ついていましたが、自覚はありませんでした」

   火口から約1キロの小屋付近にいた男性は、30~40センチの石が雨のように降ってきたという。2キロ付近にいた登山者が撮った映像には噴石が高速で飛び、地面にあたって跳ね返る様子が映っていた。山頂にいた男性登山者は「ザックが灰に埋もれて、鍋をかぶってしのぎました」と話す。熱く焼けた噴石が飛ぶのを見た男性登山者もいた。「赤い石がビュビュッと飛び去っていきました」

4キロ先まで飛んでくる噴石

   森本さやかレポーターが「まっ暗な中で石が飛んでくるのですから、相当な恐怖です」と、直径50センチの噴石模型をスタジオで示した。灰色の石は彼女の体が隠れるほどだ。

   荒牧重雄・東大名誉教授によると、この大きさでは風の影響を受けずに放物線を描いて飛んでくるという。「基本的に4キロぐらいの範囲は危ないといわれます。直径1センチでも直撃されれば命にかかわる場合があります」と解説する。

   司会の小倉智昭「ほんとに怖いですね。防備のすべがなかったんだろうと思いますよ」