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後藤健二さん新たな画像「私に残された時間は24時間。彼女と私を交換しろ」

   「イスラム国」の人質になっているジャーナリストの後藤健二さん(47)の新たな画像とメセージがきのう27日(2015年1月)に投稿され、ヨルダンに拘置されているサジダ・リシャウィ死刑囚との交換を求めている。

   後藤さんはオレンジ色の服で、手にはヨルダン人パイロットの顔写真をもっていた。メッセージは「家族と日本政府宛」で、英語の音声とアラビア語の字幕でこう訴えている。

「これが私の最後のメッセージだといわれている。私の解放の障害はヨルダン政府がサジダ解放を遅らせていることだと聞いた。日本政府はヨルダン政府に政治的プレッシャーをかけてほしい」「彼女と私を1対1で交換しろ。これ以上の遅延はパイロットを失う責任を負うことになる。次は私だ。残された時間は24時間。パイロットはもっと短い。どうかわれわれを死なせないでくれ。ボールはヨルダンのコートにある」

タイムリミットは今夜28日午後10時50分

   日本政府が画像を確認したのは、午後10時50分ころで、24時間のタイムリミットはきょうの同時刻になるとしている。安倍首相は「卑劣きわまる」とコメントしたが、対応としては「後藤さんの早期解放に向けて一層取り組むよう指示した」とだけで、事実上打つ手はないように見える。

   キャスターのテリー伊藤「ヨルダンにお願いしないといけないが、簡単にはいかない。ヨルダンのパイロットを先に殺すといっているわけですが、もしそうなったらヨルダンの国民が許さないし、後藤さんとの交換はますます認めにくくなってしまう。日本政府にもきびしい決断を迫っているわけです」

ヨルダン空軍パイロットすでに殺害か?

   司会の加藤浩次「ここへきて24時間と区切ってきたのはなぜですか」

   現代イスラム研究センターの宮田律氏は「交渉が進んでいなかったということではないでしょうか。それで新たにプレッシャーをかけてきた」

   宮崎哲弥(評論家)「ただ、パイロットについては何もいっていない。条件ではないのに、(写真をもたせて)条件であるかのようないい方ですね」

   この画像について、ジャーナリストの横田徹さんは「後藤さんの顔が前回(湯川遥菜さんの殺害写真を見せたとき)と同じ状態(やつれていない)なので、同じ時に撮った画像ではないか」という。面白い見方だ。でも、もしそうだったら、何を意味するのか。

   宮田「パイロットは亡くなっているのかもしれない」

   テリー「パイロットが殺されたら人質交換どころじゃない。本当に交渉する気があるのかどうか」

   人質事件は人質をとった側が圧倒的に有利だ。タイムリミットに振り回されるのは思うつぼである。