動画サイトでは猫のかわいらしい映像が常に人気だが、英語のことわざで「ナインライブス(九つの命を持つ)」と言われる猫には不思議で妖しげな一面もある。そんな猫のエピソードがYouTube(ユーチューブ)などで話題を呼んでいる。
アメリカ・フロリダ州に住むバートは1歳半の雄猫で、1月上旬(2015年)に道路で倒れているところを飼い主のエリス・ハトソンさんに発見された。バートはクルマに轢かれたものとみえ、息もしていなかったため、穴を掘って埋葬された。
ところが5日後、バートはエリスさんの近所に現れ隣人に保護された。「よみがえった」バートは、複数の裂傷を負い、アゴは骨折、目にもダメージがあり、脱水も進んでいた。ハトソンさんは「正直、見た目はホラー映画にでも出てきそうだった」と話す。
ユーチューブでもバートには「ゾンビキャット」「リアル・ペット・セマタリー」などといった愛称が付けられているが、ハトソンさんは「バートの性格は元のままだった」と証言している。
現在は治療を受け回復に向かっているという。フィクションの世界で、墓地からよみがえったものにありがちな凶暴性や異常性などは見られないようである。