アメリカでテレビ番組の人気キャスターのウソがバレて騒ぎになっている。3大テレビの一つNBCの看板ニュース番組「NBCナイトリーニュース」アンカーのブライアン・ウィリアムズは、2003年にイラク戦争の取材中に乗っていたヘリコプターが敵のロケット弾に撃たれたと語っていたが、ウィリアムズと同乗していた兵士が「撃たれたのは別のヘリコプターだった」と証言したのだ。
ウィリアムズは「自分が乗っていたのは撃たれたヘリの後続のヘリで、記憶違いだった」と謝罪した。
番組には視聴者からの批判が殺到していて、NBCはウィリアムズ6か月出演停止を決めた。視聴者の信頼を危機にさらしたが、「やり直すチャンスも与えられるべきだ」という判断だ。
納得しない視聴者は「6か月出演を止めれば彼は正直になるというのか」「どんな罰則を受けても彼は完全に信頼を失ったよ」などの書き込みがネットでは目立つ。
「正直言って、私もショックなんです」というのは阿部祐二リポーターだ。2005年のハリケーン「カトリーナ」の取材ではウィリアムズの番組を参考にしたが、このときの情報にも疑義が生じているという。ウィリアムズは「私の泊まっていたホテルの脇を遺体が流れていった」と伝えたが、ホテルは冠水していなかったという情報があるのだという。