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高3の6割「英語嫌い」話す、書く・・・8割が中学生レベル!文科省が統一テスト

   文部科学省は17日(2015年3月)に高校3年生の英語力を測る初の統一テストの結果を発表した。大半が想定した学力に達しておらず、「話す」「書く」では8割超が中学レベルだった。意識調査では英語の学習が「好きでない」という答えが6割近くにのぼった。

0点が3割もいた「書く能力」

   調査は英語の「聞く」「話す」「読む」「書く」の能力をみるもので、昨年7~9月に480の国公立高校の3年生約7万人を対象に行った。現行の英語教育では、高校終了時に英検準2~2級(日常の単純な情報交換ができるレベル)以上の英語力をもつ生徒の割合を50%にするのが目標になっている。

   しかし、英検で3級以下の中学レベルの割合が、「話す」で87.2%、「書く」で86.5%、「聞く」で75.9%、「読む」で72.7%だった。0点だった生徒が「話す」で13.3%、「書く」で29.2%と惨憺たるものだ。

   意識調査では、「英語の学習が好きか」というの問いに、「そう思わない」「どちらかといえば、思わない」を合わせると58.4%で、当然ながら、成績が低い生徒ほど英語が嫌いという傾向がでた。

必要なのは「書く能力」より「話す勇気」

   キャスターの齋藤孝「勉強って好きだからできるようになるのと、できるから好きになるのとありますよね。できるようになっちゃった方が早いんですよ。だから、できるようになるためのステップを教えられる先生がいれば、中学1年でもとんとんとんとできるようになる。そうすると、ずっと好きでいられるんです」

   しかし、それは優等生の発想だろう。

   司会の夏目三久「そういう先生に巡り会うかどうかわかりませんよねえ」

   齋藤「いまは『話せる』先生でないと採用されなくなっています」

   夏目「5年後には小学校3年生から英語が教科になるから・・・」

   齋藤「『聞く』『話す』については、『好きだ』という段階までもっていくのが目標ですよね」

   山本匠晃アナ「『話す』『書く』がとくに苦手と出ています」

   齋藤「書くのはそもそもむずかしいんですよ、文法があるから。話すは勇気さえあれば何とかなる(笑い)。小学校時代に勇気を鍛えるといい」

   夏目「まずは話してみることですかね」

   テストの結果を見る限り、教育の仕方そのものが間違ってることは歴然だ。なによりも英語が生きた言葉だということをわからないといけない。その前に先生の方を磨かないといけない。文法がなんていってちゃダメ。