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NHK「クローズアップ現代」出演男性が告発会見!やらせ依頼され悪役演じた

   NHKの看板番組「クローズアップ現代」で知らぬ間に「やらせ」を演じさせられたと週刊文春に告白した男性が、1日(2015年4月)に記者会見を行い、NHKに「やらせ」を認め番組で訂正するように求めた。

   「スッキリ!!」は冒頭で取り上げたが、NHKに出演したこともある司会の加藤浩次はダンマリ、コメンテーターの感想も省かれスルーだった。

「演技が真実とされ、犯罪者であるかのような放送をされた」

   問題のクローズアップ現代は昨年(2014年)5月14日に放送された「追跡『出家詐欺』~狙われる宗教法人」で、出家詐欺とは出家の儀式・得度を受ければ戸籍上の名前を法名に変更することが可能なことから、制度を悪用して多重債務者を別人に仕立て上げて金融機関から融資を騙し取る手口だ。

   男性の訴えは、NHK大阪社会部の記者から経営に行き詰った寺などに多重債務者を斡旋・仲介するブローカー役を依頼され、隠し撮りの形で収録された。男性は放送されるとは知らずにブローカー役を演じたといい、「演技が真実とされ、自分がまるで犯罪者であるかのような放送をされた。憤りを感じています」と語った。

籾井勝人会長「第三者にチェックしてもらう。来週には報告」

   これに対しNHKは「男性とそれ以外の関係者の話に食い違いがあり、事実関係がまとまった時点で何らかの形で公表したい」とコメントしている。この問題は先に国会でも取り上げられ、籾井勝人会長は2日の参院予算委員会で「調査委員会を立ち上げて徹底的に調査する。第三者にチェックしてもらうことを考えている。(関係者の証言に)かなり食い違いがあると聞いている。先入観を持たずにさらに調査を進め、来週には途中段階であっても何らかの形で報告したい」と答弁した