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知床これも世界遺産にしたい絶品「羅臼昆布」地元ではカップ麺にも必ずひとかけら

   「JAPAなび」コーナーは世界遺産の北海道知床半島だ。雪が積もる前に杉浦太陽(タレント)が訪ねた。知床では朝、奇妙な光景が見られる。決まった時間に主婦たちがごみ袋を持って集まるのだ。ヒグマやキツネが多く生息するため、ゴミ袋を屋外に置いておくことはできない。ゴミ袋を持って収集車が来るのを待って手渡す。世界遺産を守るために住民たちはさまざまな努力をしているのである。

上手にうま味引き出すコツ「端に1センチの切れ込み」

   知床といったら羅臼昆布だ。一級品は昆布の全収穫量の0・2%しかとれない。羅臼農協の井田正一さんは誇らしげに言う。「一級品は15キロの1箱で30万円の値段が付きます。普通の昆布は天日干しや乾燥の3工程ですが、一級品は23工程の手間をかけ、厚みがあるのに柔らかくうま味が数倍勝ります」

   漁港のそばにある「昆布倉庫」にはおよそ10億円分の昆布が詰まっている計算だ。

   地元の主婦・石田ひろみさんは羅臼昆布のうま味が出るためのひと手間を教えてくれた。「10センチの羅臼昆布の天と地に1センチずつ切れ込みをしてお湯に入れると、余計にうま味が出て来ます」

   地元では漁師も高校生もカップ麺を食べる時に、必ず羅臼昆布をひとかけら入れる。

   杉浦太陽「まさにワサビのない押し寿司みたいに味がしっかりしてきます。みそ汁を飲む時も、追い昆布をするとどんどん旨味が増してくるんです」

(磯G)