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グラウンドゴルフのライバルに塩酸ぶっかけた86歳!ビール代払う払わないで遺恨

   司会の小倉智昭が「年寄りの事件って案外陰湿ですね」とタメ息をつくような事件があった。福岡県警は北九州市に住む藤川知恵友容疑者(86)を傷害の疑いで逮捕した。藤川は先週15日(2015年10月)、公園内のトイレから出てきた知人男性(76)の顔に用意していた塩酸を掛け、全治2週間のヤケドを負わせた。「恨みがあって塩酸を掛けた」と供述しているという。

チームの1、2位争う腕前の2人

   藤川容疑者と被害男性は、北九州・八幡地区で結成されたグラウンドゴルフのチームのメンバーで、グラウンドゴルフはポールポストと呼ばれるカゴにクラブで打った球を入れる競技で、高齢者向けに発案された。チームの関係者によると、2人が所属するチームは全国大会に出場するほどの強豪で、2人はチームの中で1、2位を争う腕前だった。

   ところが、女性メンバーの話では、被害男性は「ものすごく真面目で几帳面。みんなに行き届いていて誰かが病気すると必ず声を掛ける方」だという。一方の藤川は「ものすごく偏屈でとっつきにくく、短気というか、頑固でお酒を飲まない方」で、性格がまったく違う2人だった。

取っ組み合いのけんかで謹慎処分

   トラブルのきっかけは3年前、チームの慰安旅行に行った時のことだ。幹事だった被害男性が昼食時にメンバーが飲んだビール代を会費から支払ったことに、酒を飲まない藤川が腹を立て口論になった。1年半前には被害男性がプレー中に球を打とうとすると、藤川が音を立てて嫌がらせをしたうえ、クラブで男性の腰を思い切り殴打する出来事があり、その後も取っ組み合いのケンカが絶えなかったという。

   業を煮やしたチームの会長が2人を半年間の謹慎処分にしたが、2人が先週12日にメンバーに謝罪したことから謹慎処分がとかれ、復帰したわずか3日後に事件が起きた。

   小倉「歳を取ると記憶も定かでなくなるなど、いろいろなことがあって和解したのを忘れちゃったのかもしれない」

   夏野剛(慶大特別招聘教授)「人生経験が長いんですから、寛容の気持ちでいきましょう」。