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トランプさしもの勢い止まった?抗議で党員集会中止や首都予備選で敗北

   アメリカ大統領選の共和党指名争いでトップを走るドナルド・トランプ氏の集会が激しい抗議で中止になったり大荒れになっている。予備選も終盤に入って、首都ワシントンの党員集会で敗れた。トランプ騒動もそろそろ終わりか。

白人支持者が黒人にパンチ

   12日(2016年3月)のオハイオ州クリーブランドの空港で、自家用機をバックに演説するトランプ氏をめがけて男が飛びかかろうとして取り押さえられた。会場には民主党候補のサンダース支持者がいたため、トランプが「つまみ出せ」と叫び、トランプ支持者は「USA」「USA」などと歓声をあげた。会場周辺は抗議する側と警官が対峙する物々しい雰囲気だった。

   その前日の11日にシカゴで予定されていた集会は支持者と抗議する側の乱闘が起こって中止になった。9日のノースカロライナ州では、抗議しながら退場する黒人にトランプ支持の白人がパンチを食らわすシーンがテレビで流れた。どれも、トランプの非常識な言動が招いたものだ。

共和党内から「差別や憎悪煽るな」

   司会の小倉智昭「トランプさんがあの調子だから、こういうことが起こっても不思議な気がしないですよね」

   山中章子アナ「集会で反対派が声を上げると、トランプさんが『つまみ出せ』『顔を殴ってやりたい』などと煽るんです。反対派はますます過激になって締め出されます」

   「とくダネ!」は触れなかったが、トランプ批判は民主党のサンダースが「暴力の誘発をやめろ」、クリントンが「分断を煽る言動を懸念する」と攻撃するなど、異例の展開になっている。共和党の候補も「差別や憎悪を煽って『有毒な環境』を作っている」(ケーシック)、「人々の怒りを票稼ぎに使うな」(ルビオ)など批判している。

   さすがに、ここに来てトランプの勢いも鈍り始めている。首都ワシントンの党員集会ではルビオ、ワイオミング州党大会ではクルーズが勝ち、トランプはどちらも3位だった。15日にはフロリダ州などの予備選が控えており、「トランプ旋風」の行方が注目される。