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ベルギー「空港・地下鉄爆破」テロリスト映像公開!カート押しながら自爆

   ベルギーの首都ブリュッセルで起きた爆弾テロで、日本人も地下鉄で30代の男性が重傷、空港で1人が軽傷を負った。爆発まず22日(2016年3月)午前8時(日本時間午後4時)ごろ、ブリュッセル郊外の国際空港の出発ロビーなど2か所で起こり、窓ガラスが大きく破れ、天井の内張りが飛び散った。男たちはアラビア語で叫び銃を乱射したという証言もある。ここで14人が死亡した。

   さらに1時間後、市内中心部の欧州連合(EU)本部や日本大使館に近い地下鉄マルベーク駅で、電車内で爆発があり20人が死亡した。直後に撮影された映像では、暗闇のなかを避難する乗客の姿、子供の泣き叫ぶ声が写っていた。

IS系メディア「十字軍を攻撃した。われわれへの攻撃の報復」

   捜査当局は空港の実行犯とみられる3人のアラブ系らしい男たちの防犯カメラの画像を公開した。3人ともカートを押しているが、うち2人は自爆し、1人は逃走したとみられる。地下鉄も自爆とみられるが、これが3人目の男によるものなのかどうかはわからない。今のところ手がかりはない。空港ではその後 の捜索で、2か所から爆弾が見つかり処理された。

   3人を空港まで乗せたタクシー運転手の通報で自宅を捜索したところ、ISの旗と爆弾が見つかった。運転手によると、男たちははじめ5つの荷物を積み込もうとしたが載せきれず3個にした。運転手が手伝おうとしたが、「触るな」と言われたという。

   IS系メディアは「十字軍の国を攻撃した。われわれへの攻撃の報復だ」と声明を出した。ベルギーは「有志連合」としてシリアでの軍事作戦に加わっている。また、18日には昨年11月のパリ同時多発テロの容疑者が逮捕されており、その報復の可能性もある。

欧州の中心都市「ブリュッセル」カネも人も武器もテロリストも往来

   ブリュッセルにはEU本部もあり、欧州での人やものの流れの要衝になっている。日本企業も多い。アラブ系移民も多く、パリの同時テロでも『出撃基地』になっていたと見られている。武器のヤミ市場の存在も言われている。警察はテロ警戒レベルと最高に引き上げて警戒に当たっている。

   司会の小倉智昭「ベルギーにはIS関係が多いと警戒を強めていたなかで起きました。地下鉄は公共の乗り物だから防ぎようがないよね」

   デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「シリアから帰ってテロをやる者がたくさんいるんです」

   深澤真紀(コラムニスト)「多言語国家で、それが強みでも弱みでもある」

   小倉「EUの往来自由が、こうなると警戒しにくいですよね」