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熊本被災者「支援物資送り込まれてるのに届かない!」市役所に山積み

   「食料も水も足りないという避難所がある一方で、集積場には大量の物資があります。なぜなのでしょうか」と、キャスターの菊川怜が熊本地震の現場で起きている問題を伝えた。全国からいろいろな支援物資が届いているが、なかなか行き届かない。

2時間、3時間並んでやっと入手

   フェイスブックには「助けてください。物資がまるで届きません」という悲鳴もあった。避難所の被災者からは「物が来るのか来ないのか、いつ来るのか、まったくわかりません」という声がもれる。阿部悦子リポーターが見かけたスーパーには長い行列ができていた。「長時間並んでやっと店内に入っても、商品はほとんど残っていません」

   益城町の避難所にいた女性は「食料が足りず、もらうのに2時間も3時間も並びます」と話す。避難所になった老人福祉施設の庭には「米 水 保存食 HELP」の文字が上空から読める。熊本市内では、マンホールからもれる水を鍋やポリタンクにくむ人の姿があった。女性は「トイレなどの水が足りません」という。

仕分け作業する人出がない

   安倍首相はきのう18日(2016年4月)に「多様なニーズを把握して迅速に対応する。90万食を届け終え、さらに90万食を届ける」と語った。しかし、物資をびっしり積んで益城町に到着した自衛隊のトラックは配分する職員が来ないため引き返した。熊本市役所には物資が山積みになり、県民運動公園には大量搬入された物資の仕分け作業が行われていた。

   集積場から中継の木下康太郎リポーター「スタジアムには物資が山積みです。ここから区役所、避難所へという流れなのですが、なかなか届かないのが現状です」

   担当の市職員は「人手不足に加えて、通行止めが多くて輸送に時間がかかる。避難所の数も増え、小さな公園に避難した人たちの情報を把握できない」という。

   司会の小倉智昭「機能的にやることを考えなければいけない。まったくやられていないようですね」

   菊川「情報を一つのプラットホームに集中する態勢をつくってほしいです」