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「天皇執刀医と山口組大幹部」浅からぬ付き合い!診断受け付け届け・・・神戸牛1頭セットや米30キロ

   きょうは暴力団ネタで始めてみたい。フライデーが天皇の執刀医・天野篤教授が山口組大幹部と付き合いがあり、高価な贈り物をもらっていて、なかには米300キロもあったと報じている。<4月6日午前10時――順天堂大学医学部附属順天堂医院の『裏口』付近に、黒いワンボックスカーが停まった。(中略)しばらくすると裏口から二人の男に護衛されるようにして、中折れ帽姿の初老の男性が出てきた。初老の男性を後部座席に乗せるとワンボックスカーは発車。(中略)初老の男性は新幹線で神戸へ向かった>(フライデー)

   この初老の男性は山本國春(66)で、建國会会長で四代目山健組では若頭を務めた山口組の大幹部であるという(14年に引退を宣言)。07年5月にJR三ノ宮駅(神戸市)近くで四代目山健組系多三郎一家・後藤一男組長がメッタ刺しにされる事件が発生し、その指示を出したとして、この人物は組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)容疑で逮捕された。15年6月に懲役20年が確定したが、それからすでに1年近くが経過しているのに、収監されずになぜ順天堂医院にいたのか。

   フライデーによると、山本元若頭は重病人で収監は望ましくないと書かれた「診断書」が存在するため、当局は二の足を踏んでいるというのだ。その診断書を書いたのが、12年2月に天皇陛下の冠動脈バイパス手術を成功させた天野篤教授だというのである。医者は患者なら誰でも診るのは当たり前ではあるが、山本元若頭と天野教授には接点があるという。医療関係者がこう話している。

   <「三浪して日大医学部に入った時点で、天野さんは非エリートとして民間病院で腕を磨くことに活路を見出した。手術件数をこなすうち、暴力団員の患者と知り合い、『腕がいいから』と別の暴力団員を紹介された。そんななか、山本氏とつながったと聞いています」>

   診断書には、感染症のリスクが高いので他人が使ったタオルを触るのは危険。生水を口にしてはいけない。人混みも避けるべき。トイレで踏ん張っただけで死ぬリスクがある。おおむねそんなことが書かれていたという。だが、フライデーが目撃した山本元若頭は、診断書に書かれているような重病人には見えなかったそうだ。さらに取材を進めると、<「ここ一年の間に山本氏から天野さんのもとに高額な贈り物が届いているのです。マスクメロンが大量に配送されたり、1本1万円近くする高級ワインが配達されてきたり。神戸牛一頭セットがプレゼントされたときは、心底驚きましたね」(医療関係者)>

   さらに、今年(2016年)2月1日、山本元若頭から魚沼産のブランド米30キロ―実に10箱もの段ボールの山が順天堂医院の天野氏に届けられていたという。郷原信郎弁護士は<「暴力団からの贈答とわかっていたのなら、断固拒否すべきでしょう。わかっていて飲んだり食べたりしているなら、コンプライアンス意識や規範意識が麻痺しているとしか思えません」>と批判している。拒絶するどころか、天野氏は贈答品を医局員とシェアしていたという。医者のモラルとしていかがなものかと思わせる記事である。

長友佑都・平愛梨「カラオケ友達」が発展して結婚します!

   アサヒ芸能が「2つの山口組とパナマ文書」という記事のなかで、<「パナマ文書にも2つの山口組のある中核幹部の関連会社の名前があり、注目している」(捜査関係者)>と報じている。

   現在、暴力団員は銀行口座を取得できない。だが、おカネを所持しているだけでは増えないし、資金移動のためには脱法的に銀行口座を取得して取り引きを行わなければいけない。それを可能にするのがタックスヘイブン(租税回避地)で、暴力団関係者がシンガポールなどに会社をつくり、その会社を株主にしてヴァージン諸島で取り引きを行うのだという。このようなやり方はこれまでも多く行われてきたようだが、2018年にマイナンバー制度が本格稼働するとこの手が使えなくなるそうである。

   フライデーはサッカーの長友佑都(29)がタレントの平愛梨(31)と極秘交際していて「できちゃった婚」するとスクープしている。この話は、けさ3日のスポーツ各紙で報じられているが、フライデーが出る前に長友側が流したのであろう。

   フライデーによれば、長友と平との付き合いはすでに2年半にも及ぶそうだ。日本とイタリア・ミラノの遠距離を乗り越えて、超極秘に愛を温めてきたそうだ。<「2人の交際が始まったのは14年の年明けから。芸能人が多く集まる食事会で出会い、お互いカラオケが好きということで意気投合。『カラオケ友達』として遊ぶようになり、そのまま交際に発展しました」(平の知人)>

   だが2人の結婚には障害があった。彼女の事務所をよく知る関係者がこう話す。<「今年の春ごろ、事務所に『長友さんと結婚して引退したい』と申し出たそうなんです。ただ、社長からは『今1年待て。いろいろ仕事も入ってるからそれをやり切って、年明けにきちんと発表するのでいいじゃないか』と言われたと。でも本人はすぐにでも結婚したくて、ずっと悩んでいて・・・」>

   それを急変させる事態が起こった。平が妊娠したのだ。事務所の社長は、妊娠という最終手段に訴えた平に激怒したという。この時点でフライデーは、彼女は事務所の反対を押しきって長友とゴールを決めるのか? と書いている。平は妊娠説を否定しているが、フライデーの記事が2人の決断を後押ししたことは間違いない。おめでとう!

「笑点」新司会選びで桂歌丸の周到な計算・・・打ち合わせ通りきっちりやれるのは円楽じゃなく昇太

   お次は週刊ポストの記事。50年も続き、視聴率も高止まりしているお笑い番組「笑点」だが、このたび司会の桂歌丸(79)が体力の問題があって降板することになった。これだけの人気番組の新しい司会者は誰かに注目が集まっていた。大方の見るところ、後継者は三遊亭円楽(66)と思われていたのだが、フタを開けてみれば、春風亭昇太(56)というサプライズ人事だったと週刊ポストは報じている。

   この番組は立川談志さんが始め、初代の司会者は談志さんである。私も昔はよく見たものだが、いまはほとんど見なくなってしまった。談志さんもいっているように、ここの大喜利も含めて全部事前に何をやるかを決めてある。それをさもハプニングのように見せるのが出演者の腕の見せ所だ。そういう意味では、司会のいい悪いは番組の出来に深く関わるから、歌丸は慎重に選び、周囲に口外しないよう秘密裏に行われてきたのだろう。

   NHKスペシャルに出た歌丸が、先代の円楽が亡くなる前に電話をかけてきて、「後を頼む」と泣きながら頼まれたというエピソードも、円楽で決まりというムードを広め、円楽自身も次はオレと言い回っていたようだ。週刊ポストで歌丸はこう話している。

   <「まず若さ、明るさ。そして即興力があるわけですよ。あの方は新作落語をやりますよね。古典も『昇太流の古典』でやる。同じネタでも昇太さんがやるとガラッと違ってきちゃうわけです。
   笑点はこれから何十年も続けてもらいたい。そのために若い昇太さんを推薦しました」>

   多いなるマンネリの笑点は、私にはこれから何十年も続くとは思えないが、ここで落語の真似事を覚えた視聴者が、落語を聞きに寄席やホールに来てもらうきっかけにはなってきたし、これからもなってほしい。

   そして落語が分かるようになったファンは、みなこういうだろう。「立川談志や古今亭志ん朝の高座を生で見てみたかったな」

   もう遅いがね。

能年玲奈に半端じゃない「圧力」追放・引退避けられないか?テレビだけが芸能活動じゃないよ

   NHKの朝ドラ「あまちゃん」で国民的人気を得た能年玲奈だが、ドラマ終了後は目立った活躍をしていない。独立するしないをめぐって事務所とのトラブルがあり、このままでは、能年は追放、引退に追い込まれるかもしれないというのである。

   週刊現代によれば、事務所にいた演技指導者、滝沢充子氏に能年が私淑し、そうしたこともあって、事務所側は能年に仕事をあまり入れず、能年は滝沢と独立して事務所を設立しようと動き、事務所側が猛反発しているという。

   能年が慕っている小泉今日子が気にかけてくれているようだが、週刊現代によれば、小泉の事務所は能年と同じ系列であるため、これまた難しいそうである。小泉の所属芸能事務所はあの(株)バーニングプロダクションである。同じ系列だとすると、能年に対する「圧力」は半端ではなかったと推察する。

   まあ、能年は「私は女優として演技がしたいだけ」といっているようだから、独立して小さな舞台からコツコツと始めてもいいのではないか。テレビや映画だけが活躍の舞台ではない。その覚悟が能年にあるのか。それさえあれば心配はいらないはずだ。

   週刊文春は能年の母親のインタビューをやっているが、ここで書くほどの内容はない。

「強制わいせつの東大生」親族に山谷えり子参院議員!性的暴力に厳しい主張いまこそ出番

   週刊新潮によれば、先週書いた5人の東大生の「強制わいせつ」事件のなかの1人は、参議院議員・山谷えり子氏の「従兄弟ちがい」だというのだ。わかりにくい関係だが、<簡単に言えば従兄弟の子。5親等などの血族で、紛れもなく親族なのだ>(週刊新潮)

   彼女は保守派の論客で、第2次安倍政権では国家公安委員長ならびに拉致問題担当相など5つの職掌を担っていた。過去に「警視庁の調べでは、『見知らぬ人と性交渉するのは本人の自由』と思っている中高生が68%もいます。性のモラルがめちゃくちゃになったら国は大変です」と主張し、09年に日本のソフトメーカーが製作した「女性や子供への性的暴力ゲーム」に断固異議申し立てをしている。

   当然、今回の従兄弟のガキがしでかした「性の暴力」に対して、明快なコメントと断固たる叱責をするだろうと思ったが、週刊新潮の取材には逃げまくったそうだ。

   清原和博に執行猶予の判決が下ったが、覚醒剤の再犯率は高く、清原のような40代になると71%にもなるという。更生への道は厳しく険しいが、週刊新潮は、清原が自分と袂を分かった連中に「復讐」すると考えていると報じている。逆恨みだと思うが、その中には桑田真澄、野村貴仁元投手などがいるそうだが、もっとも許せないと思っているのは歌手の長渕剛だそうだ。

   <「2014年、清原の薬物疑惑が報じられるようになって以後、長渕さんは清原さんからの電話やメールに一切出なくなったそうです。裏切られたと思った清原の怒りはすさまじく、『俺がしゃべればアイツは終わるよ』と復讐めいたことまで口にしていました」(清原の知人)>

「水素水」論争!「効果ゼロ」の産経新聞に週刊文春猛烈反論

   糖尿病や認知症、動脈硬化やEDにも効くといわれ、かつて週刊文春でもとりあげた水素水だが、産経新聞に<水素水の多くは電解還元水のことで、かつてアルカリイオン水と呼ばれたものと中身は変わらない。水素水には何かの効果はあるかもしれない。しかし、市販の水素水に効果があるかと言われれば、ゼロだろう>と、けちょんけちょんにけなされてしまった。

   今週の週刊文春で水素水に関わっている医者や研究者たちが反論しているが、要は、まだ研究段階で、効果の程はこれからの研究に待つというのが正しいようである。それに、市販されている水素水の中には水素水など入っていない水やサプリが出回っていることも事実。すぐに飛びつかない方がいいだろう。

   「北海道七飯町の林道で行方不明になっていた北斗市の小学2年生、田野岡大和君(7)が、鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内で保護された。「不明当日から演習場内にいた」という報道もあるが、そこは探さなかったのだろう。とにかく無事でよかった。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか