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中国人観光客「爆買い」から様変わり!静かに日本の自然や文化味わいたい

   景気の減速、円高もあって中国観光客の爆買いはひと頃に比べ減少、富裕層中心に「買い物なんかより日本の美しい自然、文化を見たい」「経済は追いついてきているが、中国と何かが違う。本当のところを見て勉強したい」と変化がみられるという。

高野山で座禅組み、精進料理食べて宿坊に寝泊り

   中国・上海から個人旅行で北海道・美瑛を訪れた夫婦の一家は、レンタルの自転車で「ケンとメリーの木」へ向かった。丘の上に立つ1本のポプラの木だが、中国では口コミ旅行サイトで有名だという。IT企業に勤める夫は「日本はきれいでとても繊細です。景色も美しい。日本人はみないい人だし買い物なんかより日本の景色や空気を楽しみたいんです。今度は冬の雪景色を見に来ますよ」と話す。

   和歌山の真言宗総本山、高野山を訪れた大学卒業したばかりという香港の男性2人は座禅を組み、写経に挑戦し、精進料理を食べて宿坊に泊った。「偶然に旅行本で高野山を見つけたんです。中国はせわしくて僕は心を鎮めに来たんです。中国はどこへ行ってもうるさい。日本は想像通りでしたよ」「香港は高いビルばかりで、こんなに空が見えない。生活がまったく違う。みんな丁寧だしいい人ばかり」

1人当たりの支出減ったが、個人旅行客が増加

   観光庁によると、中国人観光客の一人当たりの日本での支出は2014年4~6月は21万1784円で、15年1~3月の30万434円をピークに16年1~3月は26万4997円と減少傾向にある。中国人観光客の団体と個人の比率も、10年が団体77.5%、個人22.5%だったが、15年は団体56.2%、個人43.8%と個人観光客の比率が上がってきた。

   司会の小倉智昭「個人でこういう旅をしてもらうには嬉しいですね。外交面ではうまくいっていないが、日本語を学ぶ若い人が本当に増えているそうですね」