J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

覚醒剤で有罪の神奈川・葉山町議「辞職しません」町議会の辞職勧告に開き直り

   議員控室などで覚醒剤を使用して有罪判決(懲役1年6か月・執行猶予3年)を受けた神奈川・葉山町の細川慎一町議(42)が、議員を辞職しないため町議会が混乱している。町議会は細川が逮捕されたときに、葉山町を離れ被選挙権を失ったなどを根拠に辞職勧告を決議した。

   これで細川町議は失職したが、決議を不服として神奈川県に決議の取り消しを求めた。県が法律の専門家に聞くと、「葉山町議会の決定は違法」という判断が出されてしまった。公職選挙法では政治資金規正法違反や収賄罪などを除いて、有罪判決を受けても執行猶予が付くと自動失職にはならないという。県はこの判断を受けて細川町議の議席復活を認めた。

時間も金もかかるリコール

   細川町議は20日(2016年7月)に議席復活後初めて議会に姿を現し、冒頭で「大変ご迷惑をかけた」と謝罪したものの、議員辞職を求める町議会の意見に従うつもりがないことを表明した。「現在は結論に至っていません。今後、選挙区の方のご意見が圧倒的多数であれば、民意で選出されているわけですからその通りにしたい」と開き直った。

   細川町議は昨年4月に当選し任期は2年。次の町議選まで1年近くある。民意を問う方法としては解職請求(リコール)があるが、有権者の3分の1以上の署名を経て住民投票を行い、過半数の賛成があれば失職となるが、費用と時間がかかる。

   司会の小倉智昭「町の議員となると、小中学校の入学式や卒業式で挨拶することもあるわけで、それが『覚醒剤やっていた人だよ』では呼べないですよね。厄介ですね」