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野菜食にして見つけた「新しい自分」肉食ってガッツリいくぜ!は錯覚だった

   テレビ番組で紹介される料理のほとんどは肉や魚だ。ジュワ~っと溢れ出す肉汁、外はパリッ、中はジューシーなフライドチキン、プリップリのエビの食感、舌の上でとろけていく大トロなどである。画面いっぱいに映し出されれる脂コテコテな料理に、ほおばりすぎなタレントの顔のアップ。テレビで画になるのって高カロリーな食事だ。

   それにひきかえ、最近流行りだからとサラダの特集では、しずる感はあるけれど、そこまで引きがない。そう、テレビの中の食生活って野菜の登場が少ない。

   それはそのままテレビを作っている人たちの食生活なのかもしれない。グルメで食通なスタッフは多いけれど、野菜の上手い店というのはほとんど聞いたことがない。かく言う私もその一人だった。だったと言うのは、現在、肉や魚から遠ざかっているのだ。

数日たつと肉を食べたくなくなった

   自他ともに認める肉食女子なのだが、ここ2週間ほどまったく食べようと言う気が起こらない。というのも、ベジタリアンの友人宅で、しばらく肉と魚から遠ざかった食生活だったのが影響している。食卓に並ぶのは、香味野菜の酢漬け、豆の炒め物、野菜の煮物などなどオールベジタブルの手料理である。

   はじめは「ああ、お肉が食べたい」と思ったが、数日たつと次第に肉や魚がいらなくなってきた。というか、食べる気がなくなってきた。外食で肉が出てきても、添え物のポテトフライか野菜ばかりを食べている。何か気持ち悪いというか、とにかく食指が動かない。

体重は逆に増加・・・なんで?

   野菜の食生活となって体重は減ったか。非常にお通じはいいけれど、残念ながら増加モードだ。これ、不思議なんだけれど、理由は野菜と一緒に炭水化物を多く摂っているからだと思う。麺類、白米、パンだけでなく、さらに揚げ物料理も多い。

   そしてもうひとつ。野菜ばかり食べているからアグレッシブな気持ちになりにくい、肉ばかり食べているから血気盛んというわけでもないんだなということもわかった。精進料理のようで精神も落ち着いてくるのだろうかと思っていたけれど、そうでもないみたい。感情の起伏は今のところ以前と変わりはない。

   逆説的に言うと、テレビマンが大好きな「打ち上げは焼肉」と言ったような肉食べてガツガツ行こうぜというのもプラシーボ効果みたいなものなのかもしれない。

   今までのことをテレビ的に注釈をつけると、あくまでも個人の感想・意見だが、食生活を変えてみるというのはなかなか面白い。私にとっては気が付かなかった自分の一面に出会えるような体験だった。そのうちにものすごいリバウンドで野菜を一切食べなくなる日が来るようにも思うけれど。それではますます体重増加の一途だ。