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天皇陛下「お気持ち」ねじ曲げる安倍内閣と皇室記者!特別措置法で生前退位は今回限り・・・

   NHKがスクープした天皇の生前退位報道が新聞協会賞を受賞した。受賞の理由に「皇室制度の歴史的転換点となり得るスクープ」とあるが、そうなるのかどうか、このところの報道を見ているとはなはだ心許ない。

   <天皇陛下のお気持ち表明を受けて、安倍政権は生前退位を一代限りの特別措置法で実現させる考えだ。政権の中枢には、皇室のあり方を定めた皇室典範に手をつければ、議論が複雑になりかねないとの懸念がある>(朝日新聞9月8日付より)

   象徴天皇制とはという根本に踏み込むことなく、早々に片付けてしまおうという心根が見え見えである。

   週刊新潮は天皇の「お言葉」に、皇室記者たちが「違憲」「暴走」ではないかと落胆していると報じている。<端的に言えば禁じ手、「やってはいけないことをなさってしまった」><もはや「国政に関する権能を有しない」と定めた憲法を踏み越えているのは明らかです><侍従たちに筋書きを作らせ、事前にメディアにリークして世論の反応を探り、その上で報じた通りのご発言をなさるというのは、多分に政治的だと言わざるを得ません>

   これでは「日本会議」とやらがいっていることと同じではないか。歴史社会学者の小熊英二も、朝日新聞(8月25日)でこういっていた。<国民の中には、政治への苛立(いらだ)ちから、天皇に政治的発言を期待する声もある。(中略)だがそうした人は、天皇が天皇として政治的発言をする前例を作れば、様々な方向での政治利用と混乱も招来しかねないことを知るべきだ>

   だが、「世界」(10月号)で憲法学者の長谷部恭男は、憲法が天皇は政治的権能を持たないというときに想定しているのは、<国事行為において「この大臣の任命には反対だ」とか「今の衆議院は解散するしかない」>といい出すことで、<憲法に反するとは思えません>と明確に否定している。

   また、現在の制度には不備がある。その状況を国民に考えてもらいたいという趣旨なので、<制度に不備があることは、天皇ご自身が言い出すしかないと思います>、<「まず憲法が出発点です」と天皇ご自身が言っていることをどれだけ踏まえているでしょうか。この間のいろいろな議論を追っていても、天皇のメッセージをきちんと理解していないのではないかという気がするほどです>として、<天皇制に関する憲法を踏まえた真っ当なメッセージが示されているのですから、それを素直に受け止めて、どうすればいいか、国民全体でよく考えていく>ことが必要だと語っている。

   国民の声を聞こうとせずに、特措法で収めてしまえという安倍政権の考え方こそ、天皇のメッセージを真摯に受け止めていない証左である。

週刊新潮「大新聞の書評欄批判」はたしてそうか?つまらない朝日新聞の批評でも使い方はある

   もう一つ週刊新潮に気になる記事がある。橘玲の「言ってはいけないー残酷すぎる真実ー」と百田尚樹の「カエルの楽園」はともに新潮社刊だが、このベストセラー2冊をほとんどの大新聞の書評で扱われていないのはおかしいと批判している。「イデオロギー的な好みはさておき、社会の関心事になっている本は取り上げるという矜持が(毎日新聞の書評欄には=筆者注)ありました」と、元毎日新聞学芸部の徳岡孝夫に語らせているが、そうだろうか。

   私は朝日新聞を取っているが、朝日の書評欄ぐらいつまらないものはないと思っている。誰が読むんだろうという本ばかりを取り上げて(なかには読者に媚びたようなベストセラーについての書評もあるにはあるが)書評しているのだが、これはこれで存在意義はあると思っている。なぜなら、私が絶対手に取ることがない本がこの世の中にあるということを知り、書評をざっと読めば、知らない世界を幾分知った気になれるからである。

   週刊誌の書評欄も役に立たないのは新聞同様である。私はまず書評で取り上げている本の出版社名を見る。週刊現代なら講談社、週刊文春なら文藝春秋、週刊ポストなら小学館。自社で出している本だったら書評は信用できないから読まない。

   週刊新潮にもあるように、昔は平野謙、丸谷才一、百目鬼恭三郎などの目利きが、大文豪が書こうがつまらないものはつまらないと批評した。今の書評氏たちはそんな気概もない人ばかりである。

   先の2人の本が新聞の書評に載らなくてもベストセラーになっているのは、新聞に往時の力はないからだ。だいいち、2人の本が朝日新聞に取り上げられ、べた褒めされたら気色悪いだろう。読みたい本を探すコツは自分が目利きになることである。

「裸レストラン」突撃体験記!1万4000円で女性客と裸で差し向かい・・・安いのか高いのか?料理は最悪らしい

   やはり週刊新潮だが、ロンドンの「裸レストラン」が日本にもできて、そこへ行った記者の突撃体験記が載っている。店名は「アムリタ」。覗き目当ての客が殺到するのを避けるため、店の場所は明かしていないそうだ。

   予約すると48時間以内に料金を振り込む。1人2万8000円、1万8000円、1万4000円の3コース。店側からメールが来て、午後8時半に西麻布の交差点に呼ばれる。そこへ着くと店の住所を伝えるメールが来る。店に入ると、赤い電球で部屋が照らされ、外国人の店員が上半身裸で行き来している。店に入ると、更衣室で着ているものを脱ぎ、男は紙パンツ、女はパンツと紙ブラジャーを着ける。

   記者の前には20代後半のキレイな女性客が2人いたそうだ。彼女たちが更衣室から出てくると、上半身は何も着けず、下も紙パンツではなく自分の下着だけ。それでも彼女たちは裸を気にすることもなく、記者にスマホで写真を撮らせたという。

   だが、従業員は気が利かず、おまけに英語しかしゃべれない。出てくる料理はヨーグルトの上にプルーンが載っているのかと思えば、足が生えている昆虫。ザリガニの塩茹で、最後に出てきたのは皿の上にサソリが鎮座していたという。

   客の中には、4人で10万円も払ったのに何だこの料理はと怒って帰ってしまう者もいた。多くの客にとって料理は期待外れだが、裸になる快感には代えられないと、また来ようというリピーターが結構いるそうだ。

   まあ、男2人、1万4000円のコースで裸の美女が拝めるのだったら行ってみっかとも思うが、拝める女性が若いのか美女なのかは、当然ながら行ってみないとわからない。

「清原和博」宮古島で執行猶予生活!更生施設にも入らず悠々自適では再犯の心配

   フライデーが『逃亡中』の清原和博が沖縄の宮古島にいることを突き止め、写真を撮ることに成功した。フライデーによると<でっぷりと出たお腹は、事件前とまったく変わっていない。暑苦しくても長ズボン姿なのは、足首までびっしり入った入れ墨を隠すためだろう。左腕には、注射痕のような跡が無数にあった>という。たしかに、左腕には写真からでも注射の痕のようなものがわかる。

   清原には覚せい剤取締法違反で懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決が下されている。執行猶予つきの清原が2度と覚せい剤をやらないように、施設にも入らず姿を隠すことなどできるのだろうか。ましてや、清原は重度の中毒者で、そのうえ意志が弱いときている。普通の生活に戻り、悪い仲間に会えば元の木阿弥になることは間違いない。再犯率の非常に高い覚せい剤中毒者だから、どうなるのだろうか。

現役ヤクザ100人に聞きました・・・「シノギは厳しく、家族の不利益大きく、引退も・・・」

   週刊ポストはときどきおもしろい企画をやる。今週の現役ヤクザ100人の世論調査も企画趣旨はいいが、返ってきた答えは、まあそんなところかなという内容なのが残念だが。

   フリーライターでヤクザに強い鈴木智彦氏が100人すべてに直接電話して聞いたそうだ。内訳は六代目山口組が31人、神戸山口組が16人、後はその他の組員だという。

   山口組の分裂で何か影響があったか?「はい59人。いいえ19人」

   山口組の分裂抗争はしばらく続くと思いますか?「はい85人。いいえ7人」

   分裂抗争以後、警察の取締は厳しくなったか?「はい67人。いいえ9人」

   シノギは順調か?「いいえ65人。はい17人」

   今後、暴力団は非合法化されると思うか?「はい71人。いいえ17人」

   家族は不利益を被っていますか?「はい90人。いいえ2人」

   ヤクザを続けるメリットはあるか?「はい39人。いいえが29人。どちらともいえない30人」。そうとう迷っているのが多いようだ。

   堅気になれるのなら引退するか?「いいえ47人。はい16人。どちらともいえない34人」。やめても食える場所がないというのが正直なところで、仕事があれば引退するというのが多いのではないか。

   ヤクザの高齢化は深刻なはずである。若い奴らはしきたりだ上納だと、先輩風を吹かせる組には入らず、仲間と徒党を組んで暴れていたほうが気楽だし、女もこませる。美坊主のように、高倉健のようなカッコいいヤクザを集めて写真集でもつくったら、結構入ってくる若い奴がいるかもしれないが、警察が許さんだろうな。

利益溜め込んでる企業はどこだ?トヨタ、三菱UFJ、ホンダ、NTTドコモ・・・

   週刊現代で松田賢弥記者が菅義偉官房長官にインタビューしている。テーマは二階敏博幹事長との力関係。だが、本心を明かさないことで安倍首相の信任を得てきた苦労人は、容易く本音を漏らすはずもなく、「二階先生は、ライバルではありませんよ。いつもご指導いただいています」「二階先生は、政治的なセンスが大変優れた方だと思います。それに、行動力が伴っていますよね」「ひと言で言うと、二階先生は頼りになる『仕事師』だと思います」と当たり障りのない発言に終始する。

   二階が安倍首相の任期延長に言及したことに、政権を維持できるかどうかは国政選挙の結果、選挙で負ければ政権は終わると答えているのは、少し本音が出たのかもしれない。安倍よ、いつまでもやってんじゃねェ、早くオレに譲れ。菅は心の内ではこういっているに違いないと、読みながら推察したが、そうじゃないのかな。

   ところで、株価は1万7000円台を前後しているが、とても上昇気流に乗ったとはいえない。9月22日(2016年)にアメリカが利上げを発表するそうだが、その瞬間に「どう儲けるか」という記事を週刊ポストがやっているが、とても勝負できる株環境ではあるまい。

   それに、今は大手のファンドは人工知能で瞬時に売り買いするから、個人のデイトレーダーなどは、ファンドがいいとこをかっさらった後の出がらししか拾えない。儲けようと思うのが無理だ。

   そのうえ、厚生労働省が発表した2015年度の実質賃金は前年より0.1%減って、5年連続のマイナスになった。儲けているのは安倍首相におべっかを使って儲けさせてもらっている大企業だけで、それも、財務省が発表したところによると、今年の3月時点の「内部留保額」、つまり企業の利益から従業員への給料や株主への配当を差し引いた「利益余剰金」は過去最高の366兆6860億円というとてつもない額になっているという。

   第2次安倍政権がスタートして以来、34%も増加しているのである。もはや格差などというレベルではない。そのうち「儲けたカネを社員に戻せ一揆」が起こるのではないか。

   週刊ポストはそんな利益を貯め込んでいる企業をランキングし、100位まで掲載している。1位はトヨタ自動車で約16兆8000億円。100位の東芝はマイナス約767億8000万円。トヨタ以下、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ホンダ、NTT、三井住友フィナンシャル・グループ、NTTドコモ、日産自動車、日本郵政、キャノン、三菱商事と続く。

   不祥事が続発している三菱グループも腹立たしいが、NTTとNTTドコモが2社も入っているのも腹立たしい。NTTとドコモを分割してもっと通信料金を下げさせるようにするべきだと思う。

「小倉智昭」説得力に欠ける覚醒剤後輩への援助!なぜそこまで面倒見なければならなかったか

   最後に、フジテレビ系の朝のワイドショー「とくダネ!」のMCである小倉智昭が、覚せい剤取締法違反で逮捕された俳優に、長年に亘って金銭的援助してきたと先週の週刊文春が報じた。カネは覚せい剤を買う資金になっていたのだから小倉は「資金源」だといわれたことに、小倉は自分の番組で、彼の絵の才能を買って絵の代金としてカネを渡していたので、「資金源といわれることには納得がいかない」と発言した。

   今週の週刊文春は、その人間の知人も、小倉からのカネは「彼の生活費」だったと証言し、そのカネが覚せい剤を買うために使われていたのだから「資金源」だったことは間違いないと再び追及している。

   この中で、小倉が彼に送ったメールを公開している。国税の査察が入り、彼への送金も相当になるため、多額の税金の請求がそちらへ行く。だが、それでは大変なので、贈与税で自分の負担にしてくれと申し入れをした結果、1億円の納付請求が届いたとし、最後は最近は番組の視聴率も悪くて(2013年当時=筆者注)と泣き落としにでている。

   要は、これ以上お前の面倒は見られないという通告のようだが、文面を読むと、可哀相になる箇所もあるし、なぜここまでその人間の面倒を見てきたのだろうと疑問にも思う。小倉は再び自分の番組のなかで、「このメールは全部作り話。作り話でもいいから彼に考えてほしかった」といったが、これはかえって不味かったのではないかと、見ていて思った。

   親しくしていた人間にこれほど詳細なメールを送るのは、相手も「そこまで迷惑をかけていたのか」と納得するものがなくては「考え」はしないはずだ。この2人にはまだまだ窺い知れないやりとりがあったのではないか。最近は視聴率も好調な小倉だが、これが大きな躓きにならなければいいが。