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福山雅治コンサート「女性スタッフ眼球破裂」テープ高速発射するキャノン砲

   東京ドームで25、26日(2016年9月)に行われた福山雅治のコンサートで、キャノン砲から発射されたテープが女性スタッフの顔面を直撃し右目が破裂する事故があった。

   キャノン砲はエアでテープや紙吹雪を空中に飛ばし、ステージを盛り上げる装置だ。1台に35個のテープを詰めることができる。使われていたのは筒の長さ1メートル、発射口の直径4.5センチで、45度の角度でテープを16メートル先の空中に飛ばすことができ、リモコンで操作される仕組みだった。

業務上過失致傷で警視庁捜査

   女性スタッフは装置にテープを詰めたり、発射の際に周囲に注意を呼びかける担当で、発射される直前に担当のスタッフから「避けるように」と指示があったらしい。ところが、テープは顔面を直撃。女性スタッフはインカムを使って「弾が当たりました」と連絡してきたという。

   女性は病院に救急搬送されたが、眼球破裂の重傷を負った。眼科医によると、眼球破裂は「眼球に強い圧力が加わることで眼球を覆っている膜が裂けてしまうケガで、最悪の場合は失明に至る」という。

   司会の加藤浩次は「たまたまそういう事故になってしまったということでしょう」と話したが、キャノン砲は使い方によっては危険な装置で、注意喚起するなどの使用手順が決められている。たまたまということではなく、発射する際の確認に手落ちがあったのだろう。警視庁は業務上過失致傷の疑いがあるとして、キャノン砲を担当していた会社を捜査している。