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日本の「おもてなし」ウソ!タイの女性観光客「ひどい旅館に泊められた」ネット投稿で大騒動

   日本に観光に来たタイ人女性がフェイスブックに投稿した写真が、日本の誇る「おもてなし」をぶち壊しにしかねない騒ぎに発展した。日本大好きアリサさん(33)は、恋人と2泊3日で富士山を一望できる山梨県の旅館に泊まった。ネットで1泊3000円の和室を予約したのだが、実際に案内された部屋は和室とはほど遠いカーペット敷きで、パーテーションで仕切られているだけの雑魚寝。部屋に鍵はかからず、小さな手提げ金庫が1つあるだけで防犯も何もない。

   日本のサービス神話が覆されたと思ったアリサさんは、さっそく部屋の写真を撮ってフェイスブックに投稿した。タイの友人たちに「この旅館には泊まるなと注意を促した」という。

   アップした写真の中には入り口ドアの写真もあり、そこには英語で「スタンダードルーム富士」と書かれていたが、その上に漢字で「会議室」のプレートが掲げられていたものだから、タイだけではなく、日本でも問題になった。本当にこんなことがあったのか。

旅行代理店が和室写真を掲載間違い!差額サービスでお部屋替え

   モーニングショーはアリサさんが泊まった「富士の宿 おおはし」を直撃し、小佐野友三社長に事の次第を聞いた。小佐野社長によると、アリサさんが泊まったのは旅行会社が提案した会議室に布団を敷いて泊まる格安プランだが、旅行会社が間違えて、別の和室の写真をサイトに掲載してしまった。それを見たアリサさんがネットを通じて予約してしまったのだという。事情を知った旅館側は、アリサさんを1泊9000円の和室に案内し、差額の6000円はミスをした旅行会社が支払って事なきを得たという。

   ところが、事態が収拾する前に、アリサさんが投稿した写真が拡散してしまい、ネット上では大騒ぎになってしまっていた。

   ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「リアルタイムでネットに載せるのが普通になって、誤情報トラブルは増えています。とくに日本に興味津々の外国人の間では情報の拡散も早く、大炎上しやすい」と解説する。

勘違い気付き訂正してもすでに拡散

   小佐野社長は「ネットの怖さを思い知った」と驚き、アリサさんは「こんな大きな騒ぎになるなんて思わなかった。被害を与えてホテルには申し訳ないと思う」と語っているという。

   長島一茂(スポーツプロデューサー)「部屋に通された時に、おかしいと言うべきだよ。いきなりネットに上げるのはどうかと思うね」

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「ネットがなければ騒ぎにもならなかったはずですよね。カッとなって載せて、勘違いだったとなれば責任を問われることもある」

   吉永みち子(作家)「どうして、その後の対応を載せるなり訂正するなりしないのかしら。怒りの情報は拡散しやすいのですぐ炎上する。日本全体のイメージダウンですよ」

文   カズキ/似顔絵   池田マコト