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「佐川ブン投げ」は氷山の一角 宅配便にトラブル続出

   佐川急便の配達員による荷物ぶん投げ動画でチラリのぞいた宅配便トラブルがいま、急増している。「実態に迫ります」とキャスターの菊川怜がさまざまな事例を伝えた。

   宅配便の取扱量は、インターネットを使った通信販売が普及する前の1990年度は11億個だったが、昨2015年度は37億4500万個と3倍以上に伸びた。トラブルも1557件が報告されている。

梅酒は粉々、冷蔵便なのに常温で届く

   手作り梅酒4本中3本がこなごなになっていた、冷蔵便なのに常温で運ばれたために品物が傷んだ、問い合わせても「2週間以上前のことは調査できない」と言われたなど、だ。

   「15冊届くはずの雑誌が、袋を開けたら8冊しかなかった」(40代女性)
   「ファンクラブの会報誌が入った荷物を玄関の外に置かれ、雨風にさらされた」(20代女性)

   70代の女性は今月8日(16年12月)に届くはずの荷物が4日たっても届かないので問い合わせたところ「現金では返せないからワンランク上の品物で代える」と言われて送られてきた荷物に「クレーム代品」という黄色いフセンがはってあった。「なに、これ?」と調べると「お届け前にはがしてください」とも書いてあった。女性は「なにか、私が悪いことをしたみたい」と話す。業者は取材に「確認中」としている。

   トラブルの原因を元ドライバーは「圧倒的にドライバー不足。タイムサービスなども増え、スキルの高い人でないとこなせなくなりつつある。新しいプレッシャーがかかる」という。今回の荷物ぶん投げをした佐川のドライバーも「いらいらしてやった」と告白しているという。

   デーブ・スペクター(タレント)「いつの間にか過剰サービスになっている。ここで改めて考えないといけないのでは」

   司会の小倉智昭「うちへ来るドライバーはいい人ばかりなんですけどねえ」