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石原慎太郎元知事に578億円賠償請求!小池知事「豊洲買収の責任問う」

   東京都卸売市場の豊洲移転問題で、小池百合子知事は用地買収時の知事だった石原慎太郎氏の責任を検証する方針を打ち出した。石原元知事の責任をめぐっては、5年前に都民団体が「豊洲の汚染対策を考えずにガス製造工場跡地を購入した」として、石原氏に578億円を請求するように都に求める訴えを起こした。都はこれまでは石原氏の責任を追及しない姿勢だったが、小池知事は方針を転換、弁護団を一新して再調査を進める。

石原「高い買い物だったが、よくわからない」

   石原氏は小池知事から豊洲移転の経緯の説明を求められ、一時は「会って協力する」としていたが、その後「書面だけで回答する」に変わった。昨年(2016年)10月、小池知事は「石原氏はまさしく当事者」としてあらためて質問状を送り、購入価格が適正かと問いただした。石原氏は「高い買い物をしたと思うが、なぜそうなったかは、私に判断を求められなかったのでわからない」と、まるで他人事のような答えをしていた。

   政治アナリストの伊藤惇夫氏は「豊洲の原点を見直すことで批判を封じる狙いがある」と話す。政治的な狙いはどうでも、当時の責任者であった知事が知らないことですまされるわけがない。