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「私のパンティかぶった警視総監候補」ゲス不倫ばらされ出世街道真っ逆さま

   今週の「ゲス不倫」を2本。フライデーは将来の警視総監候補のひとりといわれる警察庁の阿武(あんの)孝雄警視長(44)が、警視庁に交通事故防止のための反射材用品を納入する企業の役員を務める30代の女性Aと不倫関係にあったと報じている。

   出会いは2015年11月。その頃、阿武は警視庁に出向し、交通総務課長だった。A子がいうには、阿武が既婚者だということは知っていたが、熱烈なアプローチと「君と結婚したい」という言葉を信じて関係を持ってしまったという。「彼は私の下着やストッキングを頭に被ったり、靴の臭いを嗅ぎたがったりするんです。セックスの時、興奮すると首を絞めてくることもありました」

   そんな性癖にうんざりし、そのうえ食事代やホテル代も彼女持ちだった。だが、彼女の会社の業績が昨年5月頃から悪化して、デートの費用を出すことが難しくなってくると、阿武の態度が一変して、結婚の話も消えてしまったそうだ。

   こうした不倫行為が許されるわけもないが、それ以上に重大な違法行為をした疑いがあるというのである。16年2月頃、あるノートを持ってきて2人で見たというのだ。なかには「方面本部長会議」「署長会議」と書いてあるものもあったという。フライデーは、彼女が撮影したこれらのノートの写真を確認していると書いている。そこには警察庁内部の不祥事の報告や、伊勢志摩サミットに向けての警察庁の警備方針まで記されていたというから、これは完全にアウトだろう。

   2月10日のasahi.comは「警察庁キャリアが女性と不倫女性の会社が関連業務受注」と報じているが、05時02分となつているから、フライデーを入手して警察庁に当てたのだろう。だが、記事のどこにも「フライデーによれば」とは書いていない。いつもいうが、新聞は情報の入手先ぐらい明記すべきだ。それが報道のイロハである。独自ネタではないのだから、恥を知れ。

元巨人エース「結婚詐欺」常習!宮崎キャンプで「離婚した」とキャバ嬢次々餌食

   もう1本は週刊文春の元巨人軍にいた中継ぎエース・越智大祐(33)のケースだ。これは不倫というより「結婚詐欺」に近い。昔は巨人ファンだったが、越智という名前はほとんど記憶にない。左の中継ぎのエース山口鉄也投手と「風神雷神コンビ」といわれていたそうだから、それなりに活躍していたのだろう。

   2010年に結婚しているが、件の女性と出会ったのは11年。巨人軍の宮崎キャンプのとき、彼女はその地でキャバクラにいたという。客として来店した越智は彼女のことを気に入り「ホテルに来て欲しい」「会いたい」と盛んに連絡が来るようになった。その当時、彼女も結婚していて、子どももいたそうだ。数年間は客とホステスという関係だったが、ある時「離婚した」というメッセージが届き、14年の春のキャンプの時から交際するようになったという。

   シーズンが始まると毎週のように東京へ出向いた。その頃、越智は「闇スロットル」にはまっていて、渋谷のラブホテルが建ち並ぶ中の古びた洋館に通っていたそうだ。闇カジノと同じ違法行為だ。そこは山口組系の元組幹部の息子が経営していて、その男と越智は仲がよかったという。越智は14年秋に現役を引退したが、その翌年に、親交があった人間が古銭詐欺グループの一員として逮捕された。そのため警視庁から事情聴取と家宅捜索を受けているというから、その筋の人間たちとの交流はかなりあったようだ。

   同じ年、巨人軍の野球賭博事件が起き、名前が上がったのが越智と親しかった人間ばかりだったが、越智は忽然と姿を消していた。越智は宮崎へ行き、件の女性に「俺も離婚しているのだから、お前も離婚しろ」と迫り、彼女は離婚して同棲生活を始めた。だが、越智が出したのは生活費の20万円だけ。ヒモ生活をしながら、朝から晩までパチンコ屋でパチスロを打っていたという。

   そのうち、別れたはずの越智の奥さんから頻繁に電話が入り、問い詰めると「実はずっと結婚しています」と白状し、翌朝、宮崎から姿を消してしまったそうだ。その後、愛媛の松山でやはりキャバクラ嬢をたらし込み、「離婚する」「お前の店を出してやる」と嘘八百を並べていたという。

   週刊文春を読む限り、越智という男は根っからの詐欺師なのであろう。野球賭博常習者と結婚詐欺師が一時期の巨人軍を支えていたのだ。件の女性は「二月中にも婚約不履行で訴訟を起こす予定です」と語っているが、こういう男はこれからも同じことを繰り返すのだろう。

闇カジノ清水良太郎ちっとも反省していない「呆れるいい訳」

   このところフライデーががんばっている。今週はタレントの清水アキラ(62)の三男で俳優・ものまねタレントの清水良太郎(28)と俳優の遠藤要(33)が、違法営業の闇カジノで違法賭博をやっていたと報じている。池袋の雑居ビルで、バカラ台にヒジをかけチップに手を伸ばす清水と遠藤の姿が写真に撮られているから、いい逃れできない証拠だ。

   店側は警察の摘発を避けるため、身元を保証する会員の紹介なしには遊ばせない。目撃した人間は、2人はなれた様子でバカラの台に向かい、現金をチップに替える手つきもなれていて、よほどの常連だと感じたと語っている。その人間によれば、その日だけで100万円近く注ぎ込んだのではないかという。

   清水の事務所は、その店に入ったことは間違いないが「違法という認識はなかった」といい、遠藤のほうも「違法賭博という認識はなく、賭博も一切してない」と抗弁している。いい大人が闇カジノが違法だと認識しなかったとは聞いて呆れる。

   フライデー発売後、遠藤要の所属事務所は当面の間、謹慎処分にすると発表したが、清水の所属事務所は「本人に事実確認を行いましたところ、報じられております店にはスタッフに声を掛けられ、入店したとのことで、入店前にスタッフに違法賭博ではないと説明を受けたそうです。初めは金銭などは賭けることなくできたので、店側を信用してしまい、2度目に入店した際に前回と状況が違うことに気付き、違法賭博かもしれないということで、急いで店を出たそうです」と説明している。こんな子供騙しのいい訳が通用すると思っているとすれば、この事務所は甘すぎる。きちんと大人としてのケジメをつけるべきだ。さもなければまた同じことを繰り返すのは間違いない。

「週刊文春」あれだけスクープ飛ばしても部数伸び悩み

   ここで日本雑誌協会が発表した16年10月~12月までの週刊誌の「印刷部数」を見てみたい。一番多いのが週刊文春で66万6308部。次が週刊現代で49万2727部。週刊新潮が45万8559部。週刊ポストが39万2727部。週刊プレイボーイが18万5000部。アサヒ芸能が14万8349部。週刊朝日が13万5400部。AERAが8万8969部。サンデー毎日が7万9254部。

   断っておくが、これは印刷した部数で実売ではない。先日、講談社の人間に聞いたが、週刊現代はこのごろは実売率50%台が出るそうだ。そうすると実売部数は25万部程度になる。えらいこっちゃ。週刊文春もあれだけスクープを飛ばしたのに印刷部数は伸びていない。実売率はいいのだろうが、やはり週刊誌の苦しさが表れている。

   何度もいうが、週刊現代、週刊ポストの430円(平週号)は高い。スクープでも死ぬまでSEXでも伸びないなら、いっそ定価を300円に下げてみたらいい。もっとページを減らしてグラビアページも少なくする。それでも2~3割は部数が伸びると思う。部数があれば影響力も増す。このままいけば定価500円になったあたりで週刊誌は消えると思う。そうしないためにいま何をやるべきか、真剣に考えるときがきている。

松山英樹「メジャー優勝」チャンスは今シーズンだ!強くなったメンタル

   ところで、6日(2017年2月)の朝、NHK・BSでやっていた米男子ゴルフのフェニックス・オープンを見ただろうか。首位と4打差でスターとした松山英樹が素晴らしいゴルフをして、通算17アンダーで首位に立ち、全米オープン覇者のシンプソンとプレイオフになった。まさしく死闘の末、シンプソンをねじ伏せ、昨年に続き優勝してツアー4勝目を飾った。

   週刊現代は松山のスイングをグラビアで分析している。たしかに身体の厚みも増し、スイングに豪快さが出てきたことはたしかだ。ドライバーのブレも少ない。そのうえパターが格段に進歩した。だが、一番進歩したのは一流選手たちと競い、勝ったことで自信が出てきたことだろう。

   ゴルフはメンタルなスポーツだといわれる。スイングのトップからフィニッシュに至るまでに、これまで失敗したすべてのシーンが甦るといわれる。あれほどの強さを誇ったタイガー・ウッズが、腰を痛めたこともあるだろうが、別人のように精彩がなくなってしまった。ドライバーを振り上げて降ろすまでに、これまでSEXしたオンナたちの顔やカラダが浮かぶのではないか。大勢のギャラリーがそのことを知り、笑っているのではないかと思うのではないか。その雑念が微妙にスイングを狂わせ、フェアウエーを大きく外してしまうのだ。

   松山にはいま、それがない。彼女もいないようだ。ゴルフだけを考えていればいい。予言しておこう。今年はメジャーを獲るチャンスの年だ。彼ならやれるかもしれない。今年を逃すと、来年は「なんでメジャーをとれないのか」という雑念が出てくる。再来年はもっと悩むようになる。何も考えず、勝てるときに勝つ。これこそがゴルフの唯一の要諦である。今年の松山から目が離せない。

   WBCを辞退した大谷翔平は心配だ。週刊現代によれば、意外に深刻な状態のようだ。もともと「両足首の関節が緩く捻挫しやすい体質」(スポーツ紙日ハム担当)だった大谷が、最初に痛みを訴えたのは昨年10月の日本シリーズ第1戦だった。さらに、第5戦で1塁に駆け込んだ際にひねったことで、決定的なダメージを負ったようだ。

<「12月になっても痛みが引かず、精密検査をしてみたら、三角骨(かかとの上の部分)の障害を抱えていることが判明したのです。余分な骨が関節に挟まり、炎症を起こしている。いまだ捕手を座らせての投球練習もできていない」(同)>

   ピッチャーは軸足で全身を支え、フィニッシュではマウンドを蹴るので、足首の酷使はどうしても避けられないと評論家の川崎憲次郎はいう。中途半端の状態で実戦に望めば選手生命を奪いかねない深刻な故障だそうだ。手術するという情報もあるようだが、来期はメジャーリーグを目指す大谷に最大の試練かもしれない。

TOKYO MX「ニュース女子」司会・長谷川幸洋よ、東京新聞辞めたらどうか

   今メディアで論争になっているTOKYO MXテレビの番組「ニュース女子」について触れておきたい。1月2日に沖縄県東村高江の米軍高江ヘリパッド建設をめぐって先鋭化している反対運動について特集した。その中で反対派を「テロリストみたい」「反対派は日当をもらっている」。また、在日コリアン3世の辛淑玉がいることに「韓国人がなぜ反対運動に参加するのか」などと報じた。当然ながら、それに市民団体などから抗議の声が上がった。

   TOKYO MXはエフエム東京を筆頭に、東京新聞を発行する中日新聞や東京都が出資する東京ローカルのテレビ局で、この番組の司会は東京・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋が務めている。東京新聞は2日付朝刊一面で「事実に基づかない論評」が含まれていたとして、謝罪記事を掲載した。

   長谷川は「『不始末を犯した長谷川を処分する』と世間に公表したようなものだ」と東京新聞を非難している。私も以前、長谷川と対談したことがある。彼は安倍首相と近く、東京新聞の論調とはもともと相容れない考えの人物だから、辞める気はないのかと聞いたら、親会社の中日新聞の上層部が辞めないでいいといっていると答えた。したがって今回の報道も驚かない。

   ヘリパッドや普天間基地反対を訴えている人たちを貶めるような偏った取材と報道の仕方は、東京新聞を朝日新聞以上にリベラルだと支持してきた読者を裏切ることになった。東京新聞は社の論調と180度違う発言をした長谷川を処分をするべきだし、長谷川は社を辞めて自由な立場でモノをいっていく道を選ぶほうがいい。

   右でも左でも言論は守られるべきだと私も思う。また、社の論調が間違っていると思うなら、ひとりでも社内から声をあげるべきである。今回の問題はそうではない。社が大事にし、読者の多くもそれを支持している考え方とまったく違う主張をするなら、社を離れてするのが報道人が最低限守らなくてはいけないマナーである。

   かつて本田靖春は所属している読売新聞の紙面を正力松太郎社主が私することに異を唱え、社を辞して批判した。これが私の考える報道人のあり方である。