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やっと火がついたNHK朝ドラ「ひよっこ」人気!視聴率20%超定着

   人気や評判は高いのに、視聴率がいまひとつ付いてこなかったNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(総合あさ8時)だったが、このところ20%超えが続いている。6月26日(2017年)からの第13週は5日とも20%台で、週平均は20・6%、翌14週も20・4%、今週も20%前後と好調だ。

   「前作の『べっぴんさん』が最終盤で19%台に落ち、『ひよっこ』はそれを引きずって朝ドラでは珍しい20%割れのスタートだったが、ここへ来て離れてしまった朝ドラファンが戻ってきたということでしょう」(テレビ番組制作会社プロデューサー)

後半のヤマ場は音信不通の「おとうさん」再登場

   「ひよっこ」は朝ドラ視聴者のメインである団塊世代の物語で、ビートルズは出てくるし、当時の暮らしや流行もていねいに描かれている。桑田圭祐のテーマソングも軽快で、人気の要素はそろっている。ただ、女性の一代記ではないので、話の展開がゆるく、見せ場に乏しい嫌いはあった。しかし、見てみれば、「そうそう、あのころは・・・」という懐かしさがよみがえって、続けて見られるようになったということだろう。

   番組宣伝もしてきた。次の番組の「あさイチ」の冒頭で有働由美子キャスターが必ず触れるだけでなく、直前の「おはよう日本」でもお堅いイメージの高瀬耕造キャスターが最後に「このあとはひよっこです。(ヒロインに恋人ができて)よかったですよねえ」などと振ることが多くなった。

   「音信が途絶えているヒロインの父親がどんな形で戻ってくるのか。これからが後半のヤマ場ですから、視聴率20%台は定着しそうです」(前出のプロデューサー)

   これまでの平均視聴率は約19・5%。9月末までの全話通しで20%を超えられるか。(テレビウォッチ編集部