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江崎・沖縄北方相の「日米地位協定見直し」言及、最後はやはり修正原稿を棒読み

   内閣改造で就任したばかりの江崎鉄磨・沖縄北方相(73)が初の就任会見で「しっかりお役所の原稿を読まさせていただく」と発言し呆れられたが、今度は8日(2017年8月)の閣議後の会見で「日米地位協定は少し見直さないと」と、沖縄振興が担当の閣僚としては異例の発言をした。

   このあと午後に、就任後初めて沖縄を訪れた江崎沖縄北方相は、記者団を前に発言の真意について官僚が修正したと思われる手元の原稿を棒読みした。

   「地位協定については安倍政権のもとで2度にわたり大きな見直しを行った。今後ともアメリカに対しては言うべきことは言い、目に見える改善を一つひとつ積み上げていく中で日米地位協定のあるべき姿を追求していくべきではないか、このような気持ちを申し上げたものであります」

沖縄県民は「もっと真剣に考えて」

   この映像をニュースで見たのか、沖縄の女性県民は「心配ですね~。もっと真剣に沖縄のことを考えて基地問題を本当に解決してほしい」。

   ところがスタジオでは、浜田敬子(「ビジネスインサイダ―ジャパン」統括編集長)がこんな発言をした。「正直な方だと思う。野党は閣内不一致を言うだろうが、最近思うのはいろんな意見の人が閣内にいることが自然で、多様性があった方がいろんな議論が生まれていい内閣になるのではないか」。

   いろんな意見が言える風通しのいい内閣は結構だが、それにしても官僚が作成したと思われる原稿を公言した通り棒読みする大臣は、いつまでやって行けるのか。江崎・沖縄北方相の父親は、江崎真澄・元通産相。政治家として立ち振る舞いをまんざら知らないわけでもないと思うのだが......。