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3か月後の平昌冬季五輪に黄信号 -8度に屋根なしメインスタジアム

   オランダで12日(2017年11月)行われたスピードスケートW杯最終日、女子1000メートルで小平奈緒選手が初優勝、高木美帆選手が2位に入った。2日目の女子1500メートルでは高木選手が優勝しており、3か月後に迫った韓国・平昌冬季五輪の楽しみが増えている。

   ところがその平昌五輪の開幕に黄信号が点灯しているという。

   『とくダネ!』が伝えたところによると、開会・閉会式が来年(2018年)2月9日夜に行われるメインスタジアムは予算削減で屋根がない。平昌の2月午後8時の平均気温は-8度まで下がり、観客はモロに厳しい寒気にさらされる。

   このメインスタジアムで今月(2017年11月)4日、K-POPのアイドルコンサートが開かれた。この日の気温は3.4度で防寒着を着て来たにもかかわらず観客7人が低体温症で病院に搬送されている。

炭酸飲料が凍る温度

   天達武史・気象予報士によると、「-8度は炭酸飲料が凍る温度。本州の都市部でこの気温まで下がる所はなく山間地の奥日光ぐらいの寒さ」と言う。

   しかも、このメインスタジアムの一部は簡易的につくられたため強度に問題があり、大勢の観客が動くと揺れるというから怖い。

   一方、あれやこれやの障害からかチケットが売れずに韓国政府も頭を抱えている。106万8627枚のチケット販売が予定されているが、現在までに売れたのは4分の1の約27万5900枚。

   このためチケット購入者には文在寅大統領のサインの入った腕時計が当たる抽選券付きの作戦を展開しているが、「必要のない時計を持ってまで入場券は買わない」と冷たい反応という。

   小倉智昭キャスター「日本勢の活躍が期待されているんですが、フィギュアとショートトラックが売れているだけで、あとは売れないそうですよ」。凍てつく競技会場に人の気配が少ないというのは寒々しい。