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不可解・・・「日馬富士・貴ノ岩」ケンカ翌日には握手!?診断書も2通り

   「ビビット」はウランバートルに貴ノ岩の兄ルブサン・アディヤさんを訪ね、テレビ電話で話した時の様子を聞いた。それによると、貴ノ岩の頭頂部には10針ほど縫った痕があり、耳たぶも破れ、頬が切れ、鼓膜も破れているといっていたという。貴ノ岩は「散々殴られて気絶した。硬いもので殴られたが、なんだったかはわからない」といったそうだ。

   白鵬「日馬富士が手を出したのは事実。だが、ビール瓶で殴ってはいない。瓶は持ったが滑り落ちた。そのあと、私が間に入って日馬富士を部屋から連れ出した」と話している。

相撲協会も遠慮して調査できず

   当の日馬富士はきのう16日(2017年11月)夜に福岡空港から東京へ向かい、「事情聴取ですか」という記者の質問に口を閉じたままだった。前日のとんぼ返りに続いての東京入りだが、何もわからない。両力士が所属する伊勢ヶ濱、貴乃花両親方も説明しようとしない。

   スポーツ評論家の玉木正之さんは「本場所前に解決できた問題。日本相撲協会が当人から聞けばいいことですから。しかし、それができない」と嘆く。横綱3人、幕内の有望力士の多くがモンゴル勢(貴ノ岩もその1人)とあって、協会も左右されているということか。

   診断書も2つあった。最初に貴乃花親方が鳥取県警に提出したものは、「けがは軽く、骨折はない」。しかし、13日に相撲協会に出したものは、脳震とう、裂傷、頭蓋底骨折、髄液漏の疑いまであるとなっている。

   また、事件の翌日に貴ノ岩が日馬富士に「きのうはすいませんでした。しっかり言ってくれる兄弟子がいてくれて感謝してます」と話していたのを、多数が目撃している。「お互いに悪かった」と2人が握手していたと白鵬はいっている。

「公益財団法人」失格!不祥事根絶を約束したはずなのに

   玉木さんは貴乃花親方の言動と相撲協会の対応は規則違反だという。政府が日本相撲協会を「公益財団法人」に認定したのは、不祥事対策という条件付きだった。それが守られてないだけでなく、協会は調査をしておらず、貴乃花親方は協会より先に警察に被害届を出してしまった。

   玉木さん「町内会みたいなところがありますよね。お店がいっぱいあるから、町内会長がこうしろとはいえない。お店同士で問題が起こったら、あなたたちで解決してくださいでやってきたんです」

   なにやら、どっちもどっちという話になってきた。