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<千鳥の東京路地裏大クセ探訪>(テレビ朝日)
新宿の知られざる路地裏をユル~く探訪!目指すは土曜朝4時でのレギュラー化!?

   千鳥が、高層ビルや高級住宅街のイメージの大都会にある、昔ながらの路地裏を訪ね、ノブの決め台詞「クセが強い!」になぞらえて、「クセ」のある風景や人を探す。所々で、千鳥が地方のロケ番組でやってるような、即興ミニコントも入る。全3回の最終回である今回は、千原ジュニアと西新宿を探訪。ちなみにこの付近・歌舞伎町一丁目の坪単価はなんと約2000万円(国土交通省調べ)だが、新宿駅から徒歩7分、青梅街道沿いから一本路地に入ると、およそそんな風に思えない昭和の風景が広がっている。

   アパート同士の隙間で大人一人分しか歩けない極狭の路地裏を発見し歩いていくと、一人のキックボードで遊ぶ少年に遭遇。ノブが「誰かわかる?」、大悟も「ジュニアさんに気づいた?」と少年に尋ねると、少年が「あ!知ってる!篠原ジュニアさんですよね?」と苗字を間違われ一同大爆笑。少年は「結構見てンすよ」と言っていたが、ジュニアの知名度もまだまだである。

   更に歩いていると、お店から「大ちゃ~ん!」と大悟に話しかける店主のお母さんが登場。「いつも綺麗に化粧してるのに今日してないわ」と恥ずかしがるお母さんに「今日も綺麗やがな」と大悟が言うと、「正直もん!」と返してくる愉快な方だ。傘、本、日用品などが雑多に並ぶお店だが、ノブが「何屋さん?」と聞くと、そのお母さんに「(そんなことは)いいんだよ!」とツッコまれてしまう。曰く、「この辺は商店街なくなっちゃたから、お年寄り...(お店に来ていたお客さんを指して)ばぁさんがさ(ないと困る)」とお客さんを「ばぁさん」呼ばわり(笑)。その「ばぁさん」呼ばわりされたお客さんも、「ジュニアさんでしょ?随分大柄ですね。」と絶妙な表現で笑いを誘う。

   番組によると、この周辺は昭和50年代、「淀七通り商店街」として栄えたが、再開発により衰退してしまったとのこと。このお店のお母さんはここに住んで48年。大悟が「48歳!」と聞くと、喜んで頷くお母さん(笑。本当は69歳)。更に周囲は変わったかと聞かれ「変わったなんてもんじゃないよねぇ。この辺だってねぇ、新宿区の計画では将来的にああいう風になる(都市開発される)みたい。だから子ども達に『絶対売るなよ!』と。私が死んで金ないだろうけど、売るなよと」。この番組全3回で、何度もそういった、本当は土地を売ったらお金になるけど売らないでいる屋主に出逢ってきた大悟が「なんでみんな売らないんですか?」と聞くと、「この歳になると、めんどくさいことには関わりたくない」とのことだ。大悟も「自分が昔から住んだ家が一番?」と返すと、「これが10年前の20歳の頃だったら別。」とごく自然にボケを入れてくるお母さん。大悟に「30歳になった!」とツッコまれるとご満悦なお母さんは「この子(大悟)のこのしゃべりが好きなのよ。どうしてもこの子のキャラが強いから、(ノブは)薄くなっちゃう」とまさかのノブへのダメ出しに発展し一同爆笑。こういうクセのある面白い人との出会いがこの番組の醍醐味。その土地にまつわる話も興味深い。

   最後の番組のシメでは、ノブが「とりあえず最終回ですけど、レギュラー狙ってる」と話すと、ジュニアは「コレはイケるんちゃう?」と高評価の様子。しかし、ノブに「何時くらいが見やすい?」と聞かれると「4時前くらいちゃう?」と言ってくるジュニア。千鳥が「夕方ですか?」と聞くと「いや...」という反応。大悟が「朝!?」と驚くと、ジュニアは「28時。『渡辺篤史の建もの探訪』土曜日の朝4時30分やから。あの前がいいんじゃない?」って、確かに関東では『建もの探訪』はそんな変な時間の放送なんだよなぁ(笑)。おまけに、この番組は23~24時台でやるにはちょっと脱力しすぎているし、お年寄りの方もよく登場するから、本当に十分アリかも? レギュラー化の際には、その放送時間も要注目だ。

   (12月18日(月)深夜1:56放送)

鯖世 傘晴