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たけし「ゴンちゃん、またね。」読ませる!黒い笑いや舞台裏散りばめ愛犬との触れ合いを淡々・・・

   私はテレビに出ているビートたけしが嫌いだ。第一、耳が悪いから、あの滑舌の悪いしゃべりのほとんどを聞き取ることが出来ない。時には、ボリュームを上げて聞いてもみるが、特段、面白いことも、ユニークな切り口があるわけでもない。

   そんなたけしをテレビ局が珍重する理由が私にはわからない。彼の映画もずいぶんと見た。処女作「この男、凶暴につき」(1989年)は面白かった。何の理由もなく人を撃ち殺す"不条理"さが新鮮だった。先日公開された「アウトレイジ 最終章」まで何本か見たが、一部を除いて感心したものはない。

   俳優としても多くの映画やテレビドラマに出演しているが、2004年に封切られた梁石日原作の「血と骨」(崔洋一監督)で演じた、暴力の権化のような在日朝鮮人役は凄まじくよかった。

   だが、私は、彼のよさは書くことにあるのではないかと思っていた。週刊ポストの連載は語りだが、毎週読んでいるし、だいぶ昔に「あのひと」(新潮文庫)も読んだことがある。最近出した恋愛小説「アナログ」は未読だが、今週、週刊文春で80枚書き下ろし「ゴンちゃん、またね。」はさっそく読んでみた。

   ソープランドや歯科医の待合室に置いてある雑誌で、インタビューのまとめをしている小説家志望の男と、ゴンという柴犬の触れ合いを、飾りのない文章で描いた中編である。よほど犬が好きだと見える。今度、独立して個人事務所を開いたが、それが「T.Nゴン」という。

   物語というには起伏がないが、インタビュー相手が「マサイ族になった元厚生省事務次官」「暴力団からオカマになった親分」など、たけし独特の黒い笑いや、彼の舞台裏を入れ込みながら、読ませる。私の家にいる寝たきり老犬も柴とラブの雑種(ゴンは血統書付き)だから、主人公のゴンに対する思い入れはよくわかる。

   小説についてはこれくらいにしよう。彼が71歳になって、所属プロダクション「オフィス北野」から独立して、愛人と事務所を構えたことが話題である。週刊現代によれば、彼には元漫才師の妻・幹子さん(67)がいるが、堂々と愛人と事務所を作るということの意味するところは、「愛人の居場所を用意してやった」ということになるようだ。資産100億円ともいわれるたけしだから、妻とカネで揉めることはないのだろう。

   週刊新潮によれば、この愛人とは、世田谷にある一戸建ての豪邸で一緒に暮らしているそうだ。愛人は横井喜代子さん(仮名)といい、50歳代前半で、もともとは銀座のホステスをしていたという。だが、漫才結成当時からたけしを知る元テレ朝の皇(すめらぎ)達也氏は、「このままだと、たけしの才能がその女性のせいで潰されてしまう」と心配しているようだ。

   それに、独立前後から、カネに恬淡としていたたけしが、「オフィス北野の社員がもらっている給料の額や、会社の株のこと」を気にするようになってきたという。皇氏は、これまでおカネのことや、描いた絵についても、たかだか芸人が描いた絵なんて売るもんじゃないといっていたのに、そうなったのは愛人にマインドコントロールされているからだ、「一刻も早くマインドコントロールを脱して、元のたけしに戻って欲しい」というのだ。

   いいではないか。たけしももうすぐ後期高齢者である。愛人と「終活」を始めようとしているのではないのだろうか。うらやましいとは思わないが、たけしらしいといえば彼らしい、人生のしまい方ではないか。

   私が気になるのは、フライデー編集部が襲撃されるきっかけになった時の彼の愛人は、当時は女子大生だったと思う。彼女との間には子供もいたはずだが、彼女はどうしているのだろうか。

あっちにもこっちにも安倍政権ふっ飛ばす爆弾!トドメは昭恵夫人

   ミミタコだろうが、少し我慢頂きたい。森友学園問題で、佐川宣寿前国税庁長官が3月27日に証人喚問される。どうせ、佐川は「訴追される可能性があるので、お答えは差し控えたいと思う」を連発することだろう。<「官邸もそれを見越していて、杉田さん(和博内閣官房副長官)は"こちらにとっては都合がよい"とオフレコで漏らしています」(政治部デスク>(週刊新潮)

   なぜなら、来年度予算案が29日(2018年3月)に自然成立するからだ。そうなれば、またぞろダンマリを決め込めば、30%台すれすれまで急落した内閣支持率も戻ってくると読んでいるからであろう。

   そう目論んでいても、安倍を吹っ飛ばす爆弾は数多あるというのが、週刊新潮、週刊文春の見方だ。その一つが、3月7日に自殺した近畿財務局の男性職員が残していた「遺書」である。<NHKが19時からの全国ニュースで遺書の内容を報じた。具体的には、〈決裁文書の調書の部分が詳しすぎると言われ上司に書き直させられた〉〈勝手にやったのではなく財務省からの指示があった〉〈このままでは自分1人の責任にされてしまう、冷たい〉などの言葉がならんでいたというのだ>(週刊新潮)

   いま一つは、いまだに責任をとらない麻生財務相への風当たりが、自民党内からも激しくなっていることだ。クライマックスは佐川氏の逮捕になる。大阪地検特捜部は、<「喚問から10日後までに1回目の事情聴取。更に間隔を開けて2回目の聴取がある。そのあとに近畿財務局や佐川の自宅をガサ入れし、逮捕に踏み切るでしょう」(在阪の司法キャップ)>

   大阪高検の検事長に、イトマン事件などに関わったやり手の上野友慈氏がなったことも、大阪地検のやる気を引き出しているそうだ。

   そして、最大の安倍にとっての爆弾は、妻の昭恵であること間違いない。何しろ週刊文春によれば、行きつけのバーの常連客から「首相夫人という立場では本当は言えないことがあるのでは」と問われ、「うん、ある」と答えたという。

   籠池夫妻を含めて、昭恵のお友だちから1年間で5人の逮捕者が出ている。それにもかかわらず、昭恵は常々、「私には首相夫人という立場がある。何かやろうとする時は利用していいよ」といっているのだ。森友学園や加計学園問題が起きても、首相側近といえども、直接事情を聞くことはできない。安倍を通じて聞くことになるが、その安倍でさえ、「昭恵には怖くて聞けない」とこぼしているという。

   安倍ベッタリの産経新聞でさえ、3月21日付で、田北真樹子記者が<昭恵氏の不適切な言動は、政府・与党内だけでなく安倍首相を支持する層にも疑問符を広げ、政権の足を引っ張りつつある。首相夫人に対して大変僭越ながら、ここは行動を自粛なさってはいかがだろうか>と書かざるを得なくなっているのだ。

   ポスト安倍に、小泉進次郎以外に人材がいないことも確かだが、秋の総裁選に安倍が出られないということも確かなようだ。

妻・西田佐知子「寝たきり」で関口宏の無聊・・・旨いもの好きで酒も強いのに

   読者は、西田佐知子という歌手を覚えておいでだろうか。私は「東京ブルース」や「エリカの花散るとき」が好きだが、彼女の代表作「アカシアの雨がやむとき」は、60年安保当時大ヒットした。その後も数々のヒット曲を出したが、当時俳優兼司会だった関口宏さんと結婚して、引退した。

   彼女は5歳年上の姉さん女房。関口さんが私より2歳上だから、79歳ぐらいになるはずだ。私はだいぶ前に、奥さんをカラオケに連れ出して歌を聞かせてもらいたいとお願いしたことが何度かあったが、「あの人は、昔のような声が出ないからイヤだ」というのだと、いつも関口さんに断られてしまった。

   その西田さんの近況が、今週の週刊女性に載っている。昨年3月(2017年)に暮らしていた世田谷区の家を取り壊し、医療施設が隣接している都心のマンションへ移ったが、彼女の体調不良は改善が見られないようだというのである。関口さんの知人がいうには、<「昨年末には、関口さんが、"妻が家でずっと寝込んでいるんだよね......"と周囲に漏らしていたといいます」>

   そのために外食が増えたと週女は書いているが、もともと関口さんは外食好きで、旨いもの大好きな人だ。酒も強い。彼の話の端々から、仲のいい様子がうかがえたが、さぞ、心配なことだろう。自宅マンションの住民は、奥さんと一緒に歩いている姿は見ていないという。週女の直撃に、関口さんは「身体を壊していた時期はあったけど、今は元気ですよ」と答えている。

   嫌な話だが、この歳になれば、いつ、何が起きても不思議ではない。吉永小百合のように、毎日水泳を1キロ、腹筋を100回、ジムで筋トレでもやろうかと、一瞬、考えてはみるが、そんなことをしたら余計身体に悪いだろうな。

   昭和が生んだ大歌手・西田佐知子の回復を祈りたい。