久しぶりに見てみたら、ちょっとばかり毛色が変わっていた。
今回の企画は、好評シリーズもの「添い寝プリンス」とのことだが、キャッチーさとは裏腹に、中身の想像がつかない。ここで親切な説明が入る。添い寝プリンスとは、1人の女の子に2人の男の子という三角関係で1日のデートを楽しんでもらった後、より心惹かれた方を女の子にジャッジしてもらって、晴れて選ばれた男の子とカップル成立、一緒に添い寝という企画らしい。
ただし、今後も関係を続けたいかの判断は、翌朝にする。朝まで添い寝を続けたらカップル続行、朝起きたら女性がいなかったら不成立というわけだ。前2回は、朝になったら女の子がいない=カップル不成立が続いているとのことだか、果たして今回はどうか。
登場した女の子は21歳のスレンダー美女・後藤さりさん。ミスマガジン候補という愛くるしい美人だ。彼女を奪い合う男性は、読モ感の強い博多男子と専業モデル感のある長身の大阪男子。小動物系と正統派とは良いところをついてくる。
後藤さんにとって、デートの行程は選択の連続だ。一緒に人力車に乗りたいのはどっち? 一緒に似顔絵を買いて欲しいのは? 一緒に絵馬を描きたいのは?――常に主導権は女性にあり、気を引くために男性は競い合う。
ここで博多男子が見せたベタベタの媚びが、個人的には「なし」だった。どちらを選んでもらうかという、「キスマイブサイク」的なものと割り切ってみれば面白いけれど、初デートの女の子にかける言葉と思って見ると、なんだか気持ち悪いのだ。
だって、初デートで「ずっと一緒にいれますように」と絵馬に書く奴って、危なくないかな。勘違いからのストーカー化などの嫌なシナリオが頭をよぎる。
はたして、選ばれたのは正統派大阪イケメンの方だった。
女の子がどちらの青年を選ぶかが気になって、最後まで見てしまったけれど、語弊を恐れずにいうと、キスブサとテラハの廉価版という印象だ。シチュエーションクイズにしては自然を装いすぎだし、ナチュラルな恋の配信にしては制約が強すぎる。
30分という尺ではこれがマックスだとしても、まだ改善の余地があるようにも思う。うーん、評価が難しい。(5月21日深夜0時50分)
(ばんぶぅ)