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<ピーターラビット>
ただの野ウサギじゃなかったピーター!ラップ・ダンスは上手だし、列車乗りついでロンドン見物

   ビアトリクス・ポター原作の児童書「ピーターラビット」の映画化である。ウサギのピーターは自然と動物を愛する画家ビアとたくさんの仲間とともに暮らしているが、隣にロンドンから動物嫌いのマグレガーが引っ越してくる。ピーターたちの生活は一変し、ピーターとマクレガーの争いが勃発する。

   とにかく、ピーターをはじめ動物たちのキャラが、毛の1本1本までふわふわのもふもふで、本物のウサギに匹敵するほど可愛い。

   子供たちに自然の大切さと自然との共存を作者のビアは教えたかったのだろうけど、ピーターたちはラップやダンスは上手で、田舎に暮らす素朴なウサギというより、ちょっと擦れた感じもするぐらいで、そこも笑って見ていられる。

   朝が来ることを嫌う子だくさんの雄鶏、感電しても針が抜けても大丈夫な不死身のハリネズミのティギーおばさんら、ピーターを取り巻く仲間たちのキャラもいい味を出してる。

大人もほろりとするほんわか物語

   コメディタッチでテンポよく描かれており、大人から子供まで楽しめる作品に仕上がっている。ほろりとさせるところもあり、互いを思いやることの大切さを教えてくれる物語でもある。

   クライマックスは、野ウサギなのに列車をぴょんぴょん乗り継いで、ロンドンまでマクレガーを探しにいくとか、都会ネズミのガイドでロンドン見物しちゃうとか、あり得ない展開が満載だ。夢があって、これぞ娯楽映画と思わせてくれる1本である。(全国公開中)

PEKO

オススメ度☆☆☆