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〈ひらがな推し〉(テレビ東京系)
日向坂46が『キン肉マン』を学んで例えツッコミ連発 「試合前のウォーズマンか!」「Vの陣形か!」...異様すぎる光景!!

   「けやき坂46(通称:ひらがなけやき)」から改名したばかりの「日向坂46」の冠バラエティー番組。MCはオードリー。「けやき坂46」として最後の放送となった2月10日は、前日に40歳を迎えたオードリー春日を祝って『キン肉マンを習得しよう!』という極めて斬新な企画に挑戦。

   元々この番組では、まさに「少年ジャンプ」黄金時代の世代であるオードリーが、20歳前後のけやき坂46のメンバーが知る由もない『キン肉マン』や『ドラゴンボール』のネタを例えツッコミに使い、その度にメンバーをポカーンとさせることが問題になっていた。そこで今回はメンバーに『キン肉マン』を事前に読んできてもらい、さらにスタジオでのレクチャーを経て習得させ「ポカーン」を防ぐという、逆転の発想の企画だ。

ほかの番組では絶対使えないツッコミの練習に感動がわき上がる

   春日が言うには、『キン肉マン』も今年は40周年でいろいろ特集企画があるはずだから、そこで呼ばれることも目指す。若林も同様に『キン肉マン』好きで、今回の企画にはニヤニヤしつつも、「新しいパワハラなんじゃないの?」と不安を漏らす。

   春日によるパネル解説や、メンバーにオリジナル超人を考えてもらう企画を経て、いよいよメインの「キン肉マン例えを習得しよう!」に突入。怖がったメンバーを見た時に使う「金網におびえるモンゴルマンか!」、誰かが身代わりになった時に使う「激流に飲まれるサムソン・ティーチャーか!」など、シチュエーションごとにメンバーに実演させる。自発的にこれらのツッコミフレーズを小声で復唱するメンバーも! 若林も「これは何の練習なの!?」と言う通り、もう他の番組で使える実用性はほぼゼロってくらいマニアックなのに、みんなで真面目に練習する様がすでに異様な光景だ。

これはバラエティーの新たな鉱脈の発見だ!

   しかしまだ終わりではない。最後は、楽屋でどんなキン肉マンボケをするかわからない春日に対し、5人のメンバーが的確にツッコめるかを実践。春日が壁に寄りかかって立ち食いをしたら......。松田好花が「初期のテリーマンか!」。春日が「けやき坂46のライブに行きてぇな~」とつぶやくと......。(何が答えかとざわついた後)丹生明里が「女房を質に入れてでも行かんとダメだぞ!」。春日が黒いヘルメットをして入念なメイクをすると......金村美玖が「試合前のウォーズマンか!」などなど、キン肉マン例えを連発する優秀なメンバー。ちなみに優勝の栄冠は、最も難しい問題、どっしり座った春日に唯一「Vの陣形!」とツッコめた松田好花に輝いた。

   正直私も「キン肉マン」世代ではないので、訳がわからなかったが、その「訳のわからないことの畳み掛け」と、「そんなことにふさわしくないアイドルたちが適応している様」がこんなにも面白いとは! これまでのテレビで味わったことのない新しい体感だった。もし「キン肉マン」ファンなら、ずっと「あるある」で爆笑の連続だったのではなかろうか。これはバラエティーの新たな鉱脈の発見につながるかもしれない!?

(テレビ東京 2019年2月10日深夜1:05放送)

鯖世傘晴