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「方針転換は明らか」「言葉にこだわっちゃダメよ」都議会自民党と小池知事が築地問題で激闘

   「東京都の小池百合子知事が、公約違反ではないかと都議会で追及されています」とキャスターの水ト麻美アナが伝えた。

   ことの発端はおととし(2017年)6月、「築地は守る、豊洲は活かす。食のテーマパーク機能を有する新たな市場として、東京をけん引する一大拠点とするという考え方であります」と表明したことだ。ところが、今年(2019年)1月に発表した築地市場跡地の再開発案には「食のテーマパーク」は含まれていなかった。

市場の人々「食のテーマパークはどうなった?」

   4日の都議会で自民党都議は「市場機能を持つ『食のテーマパーク』という具体的な方針だったが、どんどん意味不明なあいまいなものに変節したのは明白だ」と厳しく追及した。

   これに対し、小池知事は「食のテーマパークという言葉に大変こだわっておられますが、その中身は何ら変わっていません。食のテーマパークという言葉を使うか使わないかは別として、事象の変化もしっかり受け止めていかないと真の意味での発展、計画は出来かねるわけです」と突っぱねた。

   築地で働く人はどう思っているのか。リポーターの阿部祐二が取材した。場外市場へ配達している男性は「周りの人からも話が違うんじゃないか、とか聞いています」。すし店を営む男性は「食の街なので、やっぱり食関連のものを作ってほしい」と期待する。

   築地場外市場商店街振興組合の鈴木章夫理事長は「築地に食文化の施設を作る構想は今も生きているはずで、都は作るべきだと思う」と話していた。

   豊洲市場が開場して半年近くになるが、築地跡地問題は、しばらく紛糾しそうだ。