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アパート共有スペースに大量ゴミ放置!住人らがクレーンで迷惑居住者の部屋に強制返却

   札幌市のアパートの共用スペースに大量のゴミを放置する住人に、大家や他の住人らがクレーン車を使ってゴミを住人の部屋に運び返す対抗措置に出た。視聴者の映像によると、アパート2階の部屋のベランダに、クレーン車でゴミを次々と持ち上げて「返却」している。住人の60代男性は「ほら、ガキ!」「調子こいて何やってんのよ」などと大声を上げていた。

   男性は20数年前からアパートに住んでおり、妻とは別居して、現在は1人暮らし。1年ほど前に無職となり、このころからゴミを放置し始めたという。近隣住民は「ひどいもんですよ。2回火事騒ぎがあったんだから」と話す。男性は夜中に地面をつるはしのようなもので叩いて、大きな音を出したり、竹棒を振り回したりすることもあるという。

直撃すると・・・「ゴミ有料化で出すのが面倒臭くなった」

   斎藤寿幸リポーターがきのう1日(2019年8月)、現場のアパートを訪ねると、駐車場や階段などの共用スペースや玄関前に、木片や段ボール、しょうゆの一斗缶などのゴミが積み上げられ、強烈なにおいを発していた。外に出てきた男性を直撃すると、こうまくしたてた。

   「はっきり言おうか。あの家の中、ゴミ屋敷だ。なぜかと言うと、札幌市のゴミが有料化になって、なんだか知らないけど、出すのが面倒くさくなった」「ゴミはゴミを呼ぶんだって」

   共用スペースの木片などのゴミについては、「暇をつぶすため。工作をする材料として。それを(周りが)ゴミとか言うから話が合わないわけさ」と開き直る。夜中に大きな音を出していることについては、「竹竿振り回したらダメかい? 釣りの練習したらダメかい」「俺は全面暇だから。全面戦争やるよ」と屁理屈をこねる。

菅野朋子弁護士「大家が契約解除して退去してもらう」

   住民らは警察にも相談しているが、「敷地内のトラブルなので対応は難しい」と言われたという。菅野朋子弁護士は「大家との信頼関係を破壊するような迷惑行為があると判断できます。契約を解除したうえで、明け渡しの請求ができ、退去しない場合は強制執行もあり得る」と指摘する。

   吉永みち子(エッセイエスト)「斎藤リポーターと話している様子を見ると、この人は『人を求めている』という感じがしましたよね。でも、このままでは住民同士の関係は悪くなるばかりだと思いますね」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「孤独は病理です。強制執行しても引っ越した先でまた同じことをやる可能性が高い。こういう人たちの社会的な居場所を作ってあげないと根本解決はしないんでしょうね」